けじめをつける時だった 陸上・千葉麻美選手が引退あいさつ

陸上女子400メートル日本記録保持者の千葉麻美選手(31)=東邦銀行=は1日、引退あいさつのため福島民友新聞社を訪れ「幸せな競技人生だった」と振り返った。
同陸上競技部の岩橋謙治部長代理、吉田真希子コーチが一緒に訪れた。千葉選手と長年選手生活をともにしてきた吉田コーチは「いつも驚きをくれる選手だった。才能だけでなく、引退するまでの努力にはコーチとしてだけでなく仲間として尊敬している。この姿勢を子どもたちに伝えてほしい」と話した。
千葉麻美選手は1日、福島民友新聞社の取材に応じ、引退の理由などを語った。
―いつごろから引退を考えていたのか。
「出産後に復帰したもののロンドン五輪に出場できず、次の五輪までの4年間頑張ろうと決めていた。年齢的にもぎりぎりで、今季はけがもあり思うような結果を出せなかった。けじめをつける時だと考えた」
―今後、後進の指導に当たる予定は。
「まだ決まっていないが、福島から世界を目指す選手を出すための手伝いをしたい。自分の記録が破られるのはさみしいが、記録を破らなければ世界では通用しない。後輩に記録を破ってほしい。子どものころから走ることが好きだった。まずは運動を好きになってもらえれば。そのためにも本物の競技を見る機会を増やしてほしい」
―現役時代の1番の思い出を聞かせてほしい。
「北京五輪でチームメートと一緒にリレーを走ることができたことが心に残っている。福島からたくさんの応援をもらった。(引退レースとなった)日本選手権リレーでも多くの人が応援してくれた。自分は幸せな選手だと感じた」
―引退で時間に余裕ができるのでは。
「競技生活中にはできなかった、5歳になる娘との時間を持ちたい。試合から帰った時に『頑張ったね』と声を掛けてくれた。将来は陸上選手になりたいと言ってくれている。陸上をやってきて良かったなと思っている」
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