女子総合は根元が笑顔の「初戴冠」 伊達ももの里マラソン
第57回伊達ももの里マラソン大会は27日、伊達市保原中央交流館を発着点に開かれ、市民ランナーが熱いレースを繰り広げた。6550人がエントリーし、ウオーキングを含む1~10キロの37部門で健脚を競った。
総合優勝は男子が10キロ29歳以下の大橋真弥(宮城・石巻市役所)、女子が10キロ29歳以下の根元香苗(埼玉・青春ランナーズ)だった。
昨年のタイム大幅更新
「晴れて暑い中、昨年よりタイムを縮めることができ、自信につながった」。女子総合初優勝に輝いた根元香苗(28)=埼玉県・青春ランナーズ=は笑顔でレースを振り返った。
39分1秒の好タイムをたたき出した。39分24秒で29歳以下の部で優勝、女子総合で準優勝を果たした昨年の成績を大きく上回った。
普段は保育士として働きながら、出勤前の早朝の時間帯に25~27キロを走るトレーニングを続けている。今月に入り転職し、調子をつかめずにいたが「走るか仕事か寝るかしかない生活だった」との努力が実ったレースだった。
コースのアップダウンも「今年はもっと起伏のあるコースを走ってきたのでさほど気にならなかった」。全国各地のレースを巡る根元には余裕があった。
今後はフルマラソンで2時間50分を切って、来年1月に開催される大阪国際女子マラソンの準招待選手枠の獲得を目指している。「今回のレースでペースが戻った」と晴れ晴れとした表情で話す根元。「来年もまた伊達ももの里マラソンに戻ってきたい」とさらに成長した姿を披露することを誓った。