女子総合は菊池が栄光のV4 うつくしまトライアスロンinあいづ

 
4連覇で女子総合優勝を果たした菊池日出子(本宮市)

 猪苗代湖と磐梯山を望む真夏の会津路で27日、全国の鉄人たちが競った「第19回うつくしまトライアスロンinあいづ」。男子総合で連覇した栗原正明(山梨県)、女子総合で4連覇した菊池日出子(本宮市)らが熱戦を繰り広げた。

 日本トライアスロン連合(JTU)の「エイジランキング対象大会」で、日本選手権の東北女子代表選考レースを兼ねた。

 「東京」諦めない

 菊池日出子(本宮市)は最初のスイムを女子トップ、総合4位で終える好スタートでそのまま独走。2位に3分1秒の大差をつけ、満面の笑みを見せながらフィニッシュテープを切り、大会史上初の4連覇を達成した。

 菊池は特徴を知り尽くした猪苗代湖のスイムで、対抗馬としてマークしていた丹野恵梨香(埼玉県)に2分以上の差をつけることに成功すると、自身のペースでレースを展開。30歳になり、体幹や基礎のトレーニングでパワーアップした体を生かしながら、先行する男子選手の背中を追うことで、失速を防いだ。「仲間や家族の前で負けられなかった。勝ててほっとした」

 過酷な競技だけに30歳になり、引退を考えることがないと言えばうそになる。それでも競技の第一線にこだわる理由は東京五輪だ。「小学生からの夢『五輪出場』をかなえるまでは諦められない」。圧勝のレースでも最後まで男子選手を追い続けた菊池の思いが分かったような気がした。

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