女子・天栄は初挑戦14位、目標届かず悔し涙 全国中学校駅伝

 
ラストスパートする5区・内山(左)

 第25回全国中学校駅伝大会は17日、滋賀県の希望が丘文化公園で開かれ、県勢は女子(5区間12キロ)で初出場の天栄は43分3秒で14位だった。女子は桂(京都)が41分21秒で史上初の4連覇を達成。2位は大田原(栃木)、3位は静岡東(静岡)だった。

 飽くなき向上心で挑戦続く

 初出場の天栄の挑戦は14位に終わった。優勝という高い目標を掲げていた選手たちはレース後、悔し涙を流した。

 アンカーで主将の内山伊織(3年)は「一瞬。あっという間だった」と振り返った。仲間の思いが詰まったたすきを4区大須賀るか(2年)から受け取ると最初からペースを上げた。中盤に抜かされたが、トラックに入ってからもう一度ギアを入れ替えた。2人を抜き、フィニッシュ直前にももう1人抜いた。「もっと走りたかった」。憧れの舞台の余韻に浸りながら悔しさをのぞかせた。

 「やればできる」。就任3年目の橋本高尚監督は選手の向上心を刺激してきた。昨年、一昨年と県予選で敗れたが、選手は先輩たちと流した悔し涙を糧に力を付けてきた。少しずつ積み重ねた伝統に全国出場という経験が加わった。ただ選手は満足しない。2年の大須賀は「来年は目標タイム以上を出してリベンジしたい」と誓った。橋本監督は「みんな涙を流して悔しがった。まだまだ伸びる」と期待を込める。飽くなき向上心を持つ天栄女子の全国への挑戦はまだ始まったばかりだ。

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