学法石川・女子15位、食らいつくエース・古寺 全国高校駅伝

 
1区古寺(右)からたすきを受ける2区水沼=24日午前、京都市西大路通・女子第1中継所

 男子第68回、女子第29回全国高校駅伝競走大会は24日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)を発着点に行われ、本県代表で男女ともに出場した学法石川は、女子が1時間10分7秒で15位となった。同校過去最高成績だった2013(平成25)年の20位から順位を上げた。

 エースが集う「花の1区」で古寺冴佳(3年)の力走がチームに勢いを呼び込んだ。

 スタート直後こそ出遅れたがすぐに立て直すと、2位集団に食らいついた。後半の上り坂を乗り切り、11位でたすきをつないだ。2年ぶりの1区を終え、「自分が流れをつくらなければと思っていた。2年前とは違い、中盤すぎまで集団の中で勝負できた」と手応えをにじませた。

 都大路は3度目。昨年はけがなどの影響で3区を走ったがチームは35位に終わり悔しさを味わった。今回は出場メンバー5人中唯一の3年生。最後のレースに、持ち前の笑顔も出ないほどの緊張感もあった。

 「1区を走るのは自分しかいない」。

 そんな思いで普段の練習からチームを引っ張ってきたエースの自覚が、大舞台での走りを後押しした。良い流れはチーム全体へと波及、10位台を維持し続けた。古寺は「過去最強。速い後輩がいっぱいいて刺激になり切磋琢磨(せっさたくま)できた」と今年のチームを評した。

 目標とした1桁台にはあと一歩というところで届かなかった。「次は入賞を狙ってほしい。記録が抜かれるのは悔しいけど」と古寺。卒業後は実業団で競技を続ける。

 「全国の皆さんに知ってもらい、応援されるような選手になりたい」と笑顔をはじけさせた。

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