ハーフ女子フリーはスーサン自己新V 野馬追の里健康マラソン

 
【ハーフ一般女子フリー】自己ベストで初優勝したワイリム・スーサン(いわき明星大職員)

 南相馬市スポーツ復興祈念の第31回野馬追の里健康マラソン大会と第13回ウオーキング大会は2日、同市原町区の雲雀ケ原陸上競技場とその周辺で繰り広げられ、一般女子フリーはワイリム・スーサン選手(いわき明星大職員)が1時間15分27秒で初優勝した。

 アフリカの高地で育まれた力強い走りで駆け抜けた。ハーフ一般女子フリーに初出場したケニア出身のワイリム・スーサン(いわき明星大職員)は自己ベストの1時間15分27秒をマーク。「南相馬の空気はきれいで走りやすかった」と白い歯をのぞかせた。

 陸上の名門・世羅高(広島県)のスカウトの目に留まって来日。1年時の高校総体(インターハイ)1500メートルで優勝を飾った。卒業後はデンソー女子陸上長距離部の門をたたき、全日本実業団対抗女子駅伝で3連覇を成し遂げたチームの立役者となった。

 縁があって今年5月からいわき明星大で働く。来年2月に、いわき市で開かれるいわきサンシャインマラソンを見据え、今大会への出場を決めた。レースでは序盤から首位を独走。2位に約10分の大差をつける圧巻の走りを見せた。

 毎朝、爽やかな潮風を受けながら約10キロをランニング。時には同市の陸上競技場で子どもたちと一緒に汗を流している。「いわきでも勝ちたい」。26歳の新女王が本県陸上界を導いていく。

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