福島県、ベストタイム合計1位 都道府県対抗男子駅伝20日号砲

 
初優勝を目指す本県男子駅伝メンバー=19日午後、広島市

 第24回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は20日、広島市の平和記念公園前を発着点に7区間、48キロで行われる。午後0時30分スタート。19日は同市の広島国際会議場で開会式が行われ、本県チームは半沢黎斗(早大1年、学法石川高卒)が旗手を務めた。

 社会人選手こそ不在だが、オーダー登録選手の今季ベストタイムの合計は出場チーム中1位。各区間に有力選手をそろえ、優勝候補筆頭だ。安西秀幸監督(安西商会)は「序盤から先頭集団で積極的なレースをしたい」と悲願の初優勝に狙いを定める。

 1、4、5区の高校生区間は全国高校駅伝で3位に入った学法石川高の3選手を起用する。いずれの選手も走力には遜色がないが、勝負どころの4区には横田俊吾(学法石川高3年)を配置。5キロと短い区間だが、ロードでも強さを発揮する横田のスプリント力でトップに立ち、後半へつなげたい。2、6区の中学生区間は藤宮歩(大槻中3年)が2年連続で2区を走る。昨年は区間11位に終わったが、全中3000メートル覇者として臨む今年は好走に期待がかかる。6区の宍戸結紀(東和中3年)もアンカーへとつなぐ重要な役割を担う。

 大学生と社会人ランナーが激突する3区を任されたのは主将の阿部弘輝(明大3年、学法石川高卒)。今季の1万メートルの持ちタイムは27分56秒45と出場選手中トップだ。最長13キロを駆ける7区のアンカー相沢晃(東洋大3年、学法石川高卒)とともに、力走した箱根駅伝の疲労がどこまで回復できているかが鍵となりそうだ。

 阿部「メンバーそろっている」

 高校以来2度目の出場となる阿部弘輝(明大3年、学法石川高卒)は「メンバーはそろっている。初優勝を目指したい」と宣言した。

 正月に行われた箱根駅伝の疲労が抜けきっているとはいえない状況。それでも「足りない分は気持ちでカバーをしたい」と、主将として臨む今大会に並々ならぬ気合をのぞかせる。

 同じ須賀川市出身で大学陸上の舞台ではライバルでもある相沢晃(東洋大、学法石川高)とともにチームを引っ張る。「相沢もいて心強い。お互いに区間賞の走りができれば」と、その走りでチームを優勝へ導く。

 1区起用の小指「区間賞狙いたい」

 1区に抜擢された小指(こざす)卓也(学法石川高3年)は「区間賞と全体では優勝を狙いたい」と意気込む。

 19日に1区起用を告げられたという小指は「どの区間でも走れる準備はしてきた」と万全の状態。昨年12月の全国高校駅伝後も練習を続け、好調を維持して高校最後のレースに臨む。周りの選手の状況を見ながら走ることができる1区の良さを最大限に生かし、「積極的なレースをしたい」と攻めの走りをする覚悟だ。

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