激走・松山...5区で先頭「絶対1位を」 都道府県対抗男子駅伝

 
5区でトップに立つ松山(右)。左は群馬の大沢佑介(代表撮影)

 広島市の平和記念公園前を発着点に20日行われた第24回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は、本県が東北勢初となる頂点に輝いた。

 5区の松山和希(学法石川高2年)は、絶対1位を追い越すと決めていた。その思い通り3位でたすきを受けると、区間4位となる力強い追走でトップ群馬との34秒差をみるみる縮め、先頭に躍り出た。

 2年生ながら高校生最長の8.5キロ区間を任された。レース中、3~4人の2位グループにつけて様子をうかがいながら、抜け出すタイミングを考えていた。残り1キロ手前で一気にスパートすると、トップをさらった。6区にたすきをつないだ時点で2位とは9秒の差が生まれていた。狙っていた通りのレース展開。それでも松山は「宍戸にもっと楽をさせたかった」と残念がった。

 「先輩方の気持ちが伝わった」。トップでたすきを受け、粘りの走りをみせた6区の宍戸結紀(東和中3年)は本県に勢いをもたらした松山らの走りをたたえる。「先輩方はすごい。来年こそ(自分が)連覇に貢献する」と気合を込めた。

 1区・小指、必死のスパート

 「想像以上の団子状態でスピードに乗れなかった」。終盤まで大きな集団が続いた高校生区間の1区。小指(こざす)卓也(学法石川高3年)は積極的なレースができなかったことを悔やむ。

 3位に入った全国高校駅伝後も練習を続け、好調を維持して臨んだ。レースが動いたのは残り600メートル付近。集団をかき分け必死に前に出ると、4位でたすきをつないだ。「優勝のために最低限のことはできた。進学先の早稲田大でも経験を生かしたい」と語った。

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