男子10キロは五十嵐初V、雨にも負けず独走 奥川健康マラソン

 
【高校生男子・一般男子10キロ】横なぐりの雨の中、後続を引き離し初優勝した五十嵐拓也(会津信用金庫)

 緑と渓流と山菜の里「第44回奥川健康マラソン大会」は16日、西会津町の奥川みらい交流館グラウンドを発着点に開かれ、高校生男子・一般男子(40歳未満)10キロは五十嵐拓也(会津若松市、会津信用金庫)が32分44秒で、高校生女子・一般女子(40歳未満)5キロは菅野祥子(須賀川市、キビタンRC)が18分49秒でそれぞれ初優勝した。

 2キロ、3キロ、5キロ、10キロの男女、年齢別など計17部門に約700人が参加。雨が降りしきる中、ランナーが自然豊かな奥川路を駆け抜けた。地元住民などで組織する実行委の主催、西会津町、町教委、町体協、福島民友新聞社の共催。

 五十嵐「トロフィーやっぱり大きい」

 「幼い頃から出場してきた大会だからこそうれしい」。高校生男子・一般男子(40歳未満)10キロで初優勝した五十嵐拓也(22)は、これまで何度も走った思い出のコースをかみしめながら走りきった。

 中学3年生以来の出場で、10キロ部門は初参加。序盤はペースを抑えて先頭集団につき、折り返し前の4キロ付近で一気に前に出て先頭に立つと、その後は先頭を譲らず、後続を離してゴールを駆け抜けた。

 走ることが趣味だった父恵一さん(47)の影響で、小学生の時に奥川健康マラソン大会に初出場した。親子部門に出た小学2年の時は、父に手を引かれながら何とか走りきった。「もっと速くなって、いつか父を引っ張れるような存在になりたい」。その思いで今まで走り続けてきた。

 優勝トロフィーを手にするのは4度目。五十嵐は「小学生で勝ったとき、トロフィーがとても大きく感じた。大人になって久しぶりにトロフィーを手にしたが、やっぱり大きい」と感慨深そうに見つめた。

 来年の目標は今回の記録32分44秒を上回る31分台での2連覇だ。

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