「山の神」3人集結 七夕に初出会い、東和ロードレース盛り上げ

 
左から今井選手、柏原さん、神野選手

 福島県二本松市東和地区で7日に開催された「第50回東和ロードレース大会」。全国から3000人を超すランナーが集まった大会には、箱根駅伝を沸かせた3人の「山の神」がそろい、節目の大会を盛り上げた。

 箱根駅伝山上りの5区で輝かしい活躍を見せたランナーだけが手にする呼び名「山の神」。初代の今井正人選手(35)=トヨタ自動車九州、南相馬市出身=と2代目の柏原竜二さん(29)=富士通、いわき市出身=は各部門のランナーに伴走し、3代目の神野大地選手(25)=セルソース、愛知県出身=はハーフマラソンの部に参加した。

 今井選手と柏原さんは、コースをゆっくりと走りながら参加者とハイタッチを交わすなど交流。神野選手も沿道の声援に応えながら、レースを楽しんだ。

 大会コースは、500メートル続く急勾配の上り坂「地獄坂」など起伏の激しい難コースを抱え、「心臓破りの丘」で有名な米国・ボストンマラソンをなぞらえて「東北のボストンマラソン」と称される。コースを体験した神野選手は「地獄坂はきつくていい練習になった」と話した。

 終始笑顔を見せた3人。神野選手は「(3人そろうのは)初めての機会。マラソン熱のある福島で3人集まることができてよかった」と話し、現役を退いた柏原さんも、これまでなかった機会に恵まれたうれしさをにじませ「陸上をやっている人の温かさは福島ならでは。沿道の人も多く、興味、関心の高さを感じた」と振り返った。今井選手は「自分は10年も昔の話」と謙遜しながら「今もそうやって注目してもらえるのはありがたい」とはにかんだ。

 ◆五輪争いライバル

 今井、神野両選手は、東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」を9月15日に控える立場でもある。そこではライバルとなる2人だが、今井選手は「本来お互い意識するところだが、今は息抜きしながらというタイミングだと思う」とリラックスした様子で、「(大会に参加し)パワーをもらえた。MGCに向けて大きな意味があった」と話した。

 ゲストランナーの依頼が来れば、自身の都合がつく限り参加しているという神野選手。「地方の方と触れ合う機会はなかなかない。こういう場で『応援しているよ』と言ってもらえると試合で頑張ることができる」とし、MGCへの励みになったと振り返った。

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