男子総合・阿部が連覇飾る うつくしまトライアスロンinあいづ

 
2連覇を果たした阿部有希(福島市)

 全国から結集した"鉄人たち"が会津の雄大な自然の中で熱いレースを展開する「第21回うつくしまトライアスロンinあいづ」は25日、会津若松、猪苗代、磐梯の1市2町で行われた。男子総合は阿部有希(福島市)が連覇し、4度目の優勝を飾った。女子総合は武田結(宮城県)が初優勝。女子の県勢トップは前回大会に続き、鈴木まさみ(福島市)の7位だった。

 令和になって初の大会には、福島県内外から460人が出場。猪苗代湖・天神浜をスタートし、磐梯山の裾野を疾走して会津大でフィニッシュするスイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計515キロのコースで競った。大会は日本トライアスロン連合(JTU)のエイジランキング対象大会で、日本選手権の東北女子代表選考レースを兼ねる。

 ◆3種目、練習成果結実

 今年も圧倒的な強さを見せつけた阿部有希が昨年に続く2連覇。「優勝しなくてはいけないというプレッシャーがあった。(トップで)ゴールした瞬間はほっとした」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 風で湖面が波が立つ環境の中、スイムで後続を大きく引き離してトップ通過した。

 続く得意のバイクでは落車で一時トップを明け渡した昨年の経験から、「安全第一」のコーナリングを意識。スピードを落としながら慎重なレース運びでランにつないだ。

 練習の疲れや右足の指の付け根の痛みなどから「100%万全の体調ではなかった」という阿部。しかし、ランではそんな不安を一切見せない堂々とした走りでコースを駆け抜けた。スイム、バイク、ランの3種目全てをまんべんなく練習してきた成果が結果につながったと話す。

 「自信がついた。今後もこの大会に出場するからには常に優勝し続けたい」と阿部。4度目の頂点に立った王者が決意を口にした。

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