女子総合・武田が初出場V うつくしまトライアスロンinあいづ

 

 全国から結集した"鉄人たち"が会津の雄大な自然の中で熱いレースを展開する「第21回うつくしまトライアスロンinあいづ」は25日、会津若松、猪苗代、磐梯の1市2町で行われた。男子総合は阿部有希(福島市)が連覇し、4度目の優勝を飾った。女子総合は武田結(宮城県)が初優勝。女子の県勢トップは前回大会に続き、鈴木まさみ(福島市)の7位だった。

 ◆課題のラン、スムーズ

 「体が思っていたよりも軽く、苦手のランも乗り切れた」。成長著しい東北大2年の武田結が厳しいコース環境をはねのけ、初出場で女王の座を射止めた。

 序盤のスイムでは、湖面の小刻みな波に苦しめられた。「経験したことがない波。速い男子選手を目印に進んだ」。水を飲み、平衡感覚を失ってコースを外れた。しかし無我夢中で泳ぎ切ってみれば女子でトップ、全体11位と好位置に付けた。

 バイクに入ると向かい風の手痛い洗礼を受けたが、低い姿勢を維持して乗り切った。課題のランは、腕の振りを意識。「いつもより体がスムーズに前に進んだ」と振り返る。

 石川県出身。高校ではハンドボール部に所属したが、大学では憧れのトライアスロンに挑戦。めきめきと頭角を現し、今年6月の東京都トライアスロン渡良瀬大会では一般女子の頂点に立った。「もっと実力が上がるはず。まだまだ強くなる」。真っ黒に日焼けした19歳の表情には自信がみなぎっていた。

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