山形・川野部V2、昨年より進化 伊達ももの里マラソン

 
【10キロ男子29歳以下】2連覇を達成した川野部桂(山形県、サクサテクノ)

 第59回伊達ももの里マラソン大会は1日、伊達市の保原中央交流館を発着点に開かれた。全国から5322人がエントリーし、ウオーキング部門を含む1~10キロの37部門で市民ランナーが健脚を競った。総合優勝は、男子が10キロ29歳以下の川野部桂(山形県・サクサテクノ)、女子が10キロ29歳以下のワイリム・スーサン(いわき市・医療創生大職)だった。11部門の15人が大会新記録をマーク。ゲストランナーとして佐藤佑輔(富士通陸上競技部)が出場し、出場者をリードした。今大会は猛暑を考慮し、例年より1週間遅く開催され、競技時間も1時間繰り上げた。実行委の主催、福島民友新聞社などの共催。

 広げた両手の人さし指を立ててフィニッシュした。川野部桂(山形県・サクサテクノ)が昨年に続く大会2連覇。前年のタイムを1分以上縮めながらも「連覇できるとは思っていなかった」と謙虚だった。

 序盤からゲストランナーの佐藤佑輔らとトップ集団を走った。佐藤から「ここを頑張ろう」「我慢すればいい記録が出る」と励ましを受け続け、「引っ張ってもらえたのが(優勝の)一番の要因」と感謝する。

 普段は会社でデスクワークをこなし、帰宅後に練習する。練習時間が十分に確保できない中、月に2度は出場するという大会が「一番のトレーニング」と話す。

 大会出場数が話題になったトップランナー川内優輝になぞらえ「川内スタイルです」と川野部。前日も別のレースに出場していたという。

 多くの大会を経験しているが、伊達ももの里マラソン大会は「指折りのいい大会」という。「スタッフが選手を応援しようという雰囲気が前面に出ている」。副賞のモモも楽しみの一つで「今年もおいしくいただきます」と笑った。

 来年2月に開かれる東京マラソンの参加標準記録突破が当面の目標。自身2度目となるマラソンに向け、また各地の大会で鍛錬に励む。

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