今井無念...「勝負絡めず」 マラソンMGC、最後の五輪切符へ

 
25位でフィニッシュする今井正人

 2020年東京五輪の日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)が15日、東京・明治神宮外苑発着で初めて行われ、男子は中村匠吾(26)=富士通=が2時間11分28秒で優勝、服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が8秒差で2位、女子は前田穂南(23)=天満屋=が2時間25分15秒で1位、鈴木亜由子(27)=日本郵政グループ=が3分47秒遅れで2位となって、代表に決まった。4人はマラソンで五輪初出場。男子の今井正人(トヨタ自動車九州、南相馬市出身)は2時間21分15秒で25位だった。

 「勝負に絡めず悔しい」。25位に終わった今井正人は、涙をこらえきれなかった。「集団の中でペースを刻んでいけば、勝負できる」とレースに臨んだが、徐々に後退。それでも「途中でやめたら、五輪を諦めることになる」。折り返し地点で先頭から4分以上の差を付けられても、前を追い続けた。

 「伝説のマラソンランナーになって」。最後の給水地点に置いたボトルには、長男秀馬君(7)の願いがつづられていた。「気合は入ったが、伝説になれず申し訳ない」と頭を下げた今井。だが、すぐに前を向いた。「やっぱり格好いい姿を見せたい。諦め悪いんで」。残る切符はあと1枚。最後まで諦めるつもりはない。

 地元・小高からも声援

 今井の地元、南相馬市小高区の小高交流センターでは、市とNPO法人はらまちクラブがパブリックビューイングを実施。集まった市民約30人が日の丸の国旗を掲げ「ゴーゴー今井」と声援を送った。

 同市原町区の女性(72)は「東京五輪の出場権を得られなかったのは悔しいが、楽しんで走っていたように見えた。次に向けてまた頑張って」と労をねぎらった。

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