女子・学法石川が盤石4連覇 福島県高校駅伝「走りで勇気を」

 
【女子】4連覇を指で表現し、ゴールテープを切る学法石川のアンカー湯田

 男子第64回、女子第37回県高校駅伝競走大会は24日、猪苗代町総合体育館前を発着点に、男子7区間42.195キロ、女子5区間210975キロで行われ、男女とも学法石川が優勝した。

 学法石川は男子が9年連続11度目、女子が4年連続6度目の優勝。両チームは12月22日に京都市で開かれる全国高校駅伝大会に出場する。男女の上位各5チームは11月7日に山形県長井市で開かれる東北大会に出場する。

 危なげないたすきリレーで女子の学法石川が4連覇を達成した。けがの影響で主将の赤間陽菜(3年)を欠きながら手にした都大路への挑戦権。レース後、選手たちは安堵(あんど)の色を浮かべた。

 「接戦になる」。松田和宏監督の事前の予想を上回る走りだった。蓋を開けてみると、全区間で区間賞を獲得し、選手層の厚さを見せつけた。

 松田監督が勝因に挙げたのは1区で2位に39秒差をつけた長谷川莉子(2年)。長谷川は「4キロ付近からペースを上げろ」との指示通り、はやる気持ちを抑えながら序盤は抑え、中盤を過ぎた当たりで一気にペースを上げた。「監督から『お前ならできる。信じている』と声を掛けられた」と話す長谷川。台風19号で大きな被害を受けたいわき市出身で、実家も断水などの被害を受けた。その家族も応援に駆け付ける中でのレースに「期待に応えたかった」とその実力を出し切った。

 台風では、学校がある石川町も町内を流れる川の氾濫で多くの浸水被害が出た。アンカーの湯田真奈美(3年)は言い切る。「(都大路では)走りで勇気を与えたい。福島県民の強さを見せたい」

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