山の神・柏原竜二さん「福島の駅伝文化」語る 箱根駅伝で活躍

 
東京県人会の秋季大会で講演する柏原さん

 東洋大在学中に箱根駅伝で活躍し「山の神」と呼ばれた柏原竜二さん(いわき市出身、富士通)が29日、都内で開かれた東京県人会の秋季大会で講演した。柏原さんは震災と原発事故に加え、台風19号などで大きな被害を受けた故郷に思いを寄せ「一日も早い復興を願っている。県人の一人として福島の魅力発信を手伝いたい」と力強く語った。

 「福島県と駅伝文化について」との演題で登壇した柏原さんは、前回1964(昭和39)年の東京五輪男子マラソンの銅メダリスト円谷幸吉(須賀川市出身)を古里の偉人に挙げ「円谷選手がいなかったら、福島に陸上文化、駅伝文化は根付かなかった」と評した。

 柏原さんはいわき総合高から東洋大に進み、箱根駅伝で総合優勝3回、区間賞4回の成績を残した。2017(平成29)年に競技を引退し、マラソンのゲストランナーや解説、講演などで幅広く活動している。12年に第22回みんゆう県民大賞スポーツ賞を受賞した。

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