常磐線で『聖火』運ぶ! 双葉町リレールート、特殊走行区間に

福島県は5日、東京五輪の国内聖火リレーで初日の26日に追加された双葉町の詳細なルートを発表した。JR常磐線の列車で双葉駅に聖火を運ぶ「特殊走行区間」となり、駅前の約500メートルでランナーがリレーする。
県によると、ランナーはランタンにともされた聖火を大熊町の大野駅から臨時列車に乗って運び、双葉駅前でトーチに点火する。
双葉町は4日に一部区域の避難指示が先行解除された。14日には常磐線が9年ぶりに大野、双葉両駅間を含む全線で運行を再開し、特殊走行区間で復興に向けた歩みをアピールする。
伊沢史朗双葉町長は「町内を聖火ランナーが走ることは、町民の心に希望の光をともし、町の復興を後押しする機会となり、大変喜ばしく思う」とのコメントを出した。
聖火リレーは26~28日、サッカー施設のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)を出発地に県内26市町村の約260区間(50.2キロ)を巡るルートに固まった。
県内ではスキーでゲレンデを滑走してトーチを運ぶ猪苗代町の特殊走行区間、三島町の第1只見川橋梁(きょうりょう)展望台で聖火を種火として取っておき、別区間のリレー終了後に点火してリレーを始める「瞬間移動」方式なども注目を集めそうだ。
双葉、浪江の線量「リレー問題なし」
県は5日、東京五輪の国内聖火リレーでルートとなっている双葉町と浪江町で測定した空間放射線量を発表した。
車道は自動車で、沿道は歩いて地上1メートルの線量を測定した。各地点の線量は双葉町が毎時0.05~0.47マイクロシーベルト、浪江町が同0.01~0.13マイクロシーベルトで、国が除染の長期目標としている追加被ばく線量の年間1ミリシーベルトに影響する値ではなく、県は「聖火リレーの開催に問題はない」としている。
県内のルートの線量測定は今回で完了した。各地点の結果は県の復興情報ポータルサイトから閲覧できる。
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