「聖火リレー」21年3月25日スタート!福島県・Jヴィレッジ発

 

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、聖火リレーの都道府県別の日程を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で来年夏に延期された大会の日程に合わせて日付を1日ずつ前倒しした以外は、従来の計画を維持した。五輪の聖火は来年3月25日に本県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)をスタート、121日間で全国47都道府県の859市区町村を巡る。

 既に決まっていた約1万人のランナーは優先的に走ることができる。組織委は各自治体でのルートや各日のゴールで行う祝賀行事「セレブレーション」も予定通りとしたが、各地の事情などに応じて今後調整する。聖火は7月23日の開会式で東京・国立競技場の聖火台にともされる。

 福島県内は26市町村巡る

 県内の聖火リレーはJヴィレッジを出発後、25日からの3日間で26市町村の計50.2キロを巡る。初日は震災、原発事故の被害が大きかった浜通りを縦断し、2日目は浜通り~会津を走る。最終日は南会津町や中通りの五輪ゆかりの地を通り、郡山市でゴールする。

 ただ、Jヴィレッジでの「グランドスタート」や各日の「セレブレーション」は簡素化が検討されており、県が今後、大会組織委と協議する。簡素化により聖火リレーの通過時間が変わる可能性もあり、県は「できるだけ早く詳細を固めたい」としている。

 新型コロナ感染対策についても年内に大枠を固める方針だ。

 内堀雅雄知事は日程決定を受け「感染症対策を十分にしながら、復興五輪のスタートにふさわしい聖火リレーとなるよう、しっかりと準備を進める」とのコメントを発表した。

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