東洋大2区・松山が快走!区間4位 箱根駅伝往路2位の原動力

 
初の箱根駅伝で2区4位と力走した東洋大の松山(左)=戸塚中継所

 2日に行われた箱根駅伝往路。エース区間「花の2区」で、東洋大の期待の1年生ルーキー松山和希(学法石川高卒)が堂々のデビューを飾り、区間4位の快走で順位を9位から5位へと押し上げた。

 「自信を持ってスタートラインに立てた。序盤から楽しんで走ることができた」。初の箱根を走り終えた松山和希の口調は晴れやかだった。前回大会総合10位に沈み「11年連続3位以内」の記録が途絶えた東洋大。エース相沢晃(学法石川高卒、旭化成)が抜けた穴を埋めるように、高校の後輩の松山が往路2位の原動力となった。

 9位でたすきを受けると、すぐ第2集団に追い付いた。「中盤から後半にかけて継続した良いペースだった」。力のある選手がそろう集団で力をため、終盤のスパートで上位に食い込んだ。1秒差で日本人1位は逃したが、2区の日本人1年生では歴代2位の好タイムだった。

 大学駅伝デビュー戦だった昨年の全日本大学駅伝では空気にのまれ実力が出せず「気持ちの弱い部分が出た」と反省。箱根に向けて長距離の練習をこなし、走りが見違えた。「気持ちで負けない練習が生きた。まだ追い込みが足りなかった」と向上心は尽きない。

 憧れの選手という相沢と同じ東洋大に進み、経験した初めての夢の舞台。酒井俊幸監督(学法石川高卒)も「相沢の後を継ぐエース」とし、好走も「松山の走りで3、4区も良い流れが続いた」と評価した。

 今大会の「ガクセキ」出身者の中でもひときわ輝きを放った松山。「チームを引っ張る絶対的エースを目指す」と力強く宣言した。

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