「箱根駅伝」創価大が初の往路優勝 明大4区・櫛田は区間7位

 
2年連続出場で区間7位の明大・櫛田(左)=小田原中継所

 第97回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日、東京・大手町から神奈川県箱根町までの5区間、107.5キロに関東の20校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、出場4度目の創価大が5時間28分8秒で初の往路優勝を果たした。東洋大が2分14秒差の2位、駒大がさらに7秒差の3位。帝京大が4位、東海大が5位で続き、前回総合優勝の青学大は12位と振るわなかった。

 県勢は、2区で東洋大のルーキー松山和希(1年、学法石川高卒)が区間4位の力走を見せた。4区では明大の櫛田佳希(2年、学法石川高卒)が区間7位となったほか、東京国際大の宗像聖(2年、学法石川高卒)が区間13位だった。

 3日の復路には、県勢6人が出場予定。7区に早大の半沢黎斗(3年、学法石川高卒)と中大の中沢雄大(2年、学法石川高卒)、8区に関東学連として東京農大の高槻芳照(1年、学法石川高卒)、9区に青学大の横田俊吾(2年、学法石川高卒)、10区に拓大の関根大地(2年、学法石川高卒)と東洋大の清野太雅(2年、喜多方高卒)がエントリーしている。

 新型コロナウイルス禍が続く中での開催となり、感染対策として選手には円陣や声掛けなどを禁止。沿道での応援も自粛を求めた。

 明大4区・櫛田、流れ変える選手に

 「流れを変える走りができなかった」。4区を区間7位で走り、順位を三つ上げた明大の櫛田佳希は、2年目の目標だった区間賞を果たせず、肩を落とした。

 17位でたすきを託されると、前半から強烈な浜風に向かう形で前を追った。後半から追い上げるタイプだが「寒さで足がつり、失速した」と、その後半思うように力を発揮できなかった。

 「今の明大には勝負の流れを変える選手が少ない。流れをつくる役割を果たす選手になる」。櫛田はさらなる成長を誓う。

 東京国際大4区・宗像、来年こそ区間賞

 初の箱根で4区に挑んだ東京国際大の宗像聖は、区間13位とほろ苦いデビューとなった。

 長い距離に慣れるため、走り込みの距離を増やし、自分を追い込んできた。高校時代に切磋琢磨(せっさたくま)した同級生で「負けたくないライバル」でもある明大の櫛田佳希(同)と同区間となったが、同様に同区間を走った昨年の全日本大学駅伝に続き、今大会もまたもや区間順位で櫛田を下回った。

 後半に粘り切れなかったことが課題と話す宗像。「来年こそは4区の区間賞を狙う」と雪辱に燃える。

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