聖火リレー、沿道のコロナ感染対策徹底 出発式は無観客開催に

 
プレートを持ち拍手での応援を呼び掛けるスタッフ=25日午前、楢葉町

 聖火リレーは、新型コロナウイルスの感染防止対策のため当初の計画から大幅に変更し、スタートの日を迎えた。出発式は無観客で行われ、ステージに登壇した出席者は感染対策として間隔を空け、過度な演出も控えられた。

 沿道では感染防止対策の徹底が呼び掛けられた。「拍手で応援」「密集ダメ」。ルートに配置されたスタッフはプレートを手に、観客たちに協力を呼び掛けていた。

 聖火が通る市町村ごとに行われた関連イベント会場でも、スタッフが細心の注意を払っていた。「マスクの着用を」「大声を出さない」「距離を取る」「接触確認アプリの活用」など書かれたプラカードを持つ姿が見られた。

 県内を巡る聖火リレーの走行距離は、当初計画よりも約1.2キロ長い約51.71キロとなったが、通算時間は1時間~1時間半ほど短くなった。ルートも「3密」回避のため変更を余儀なくされた。JR常磐線にランナーが乗り、大熊町から双葉町に聖火を運ぶ予定だったが取りやめた。

 走者の顔ぶれも変わった。1年間の延期により予定が合わずに、辞退を選んだランナーも出た。楢葉町では一部区間で1人のランナーが2人分の距離を走る場面もあった。

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