田中希実選手「世界の走り」披露 郡山で中距離特化の陸上大会
中距離に特化した陸上大会「ミドルディスタンス・サーキット」は23日、郡山市の郡山ヒロセ開成山陸上競技場で行われ、東京五輪の陸上女子1500メートルで8位入賞を果たした田中希実(豊田自動織機TC)や地元選手が熱戦を繰り広げた。
8月の大阪大会に続く第2戦。男女13種目に約460人が出場。レースディレクターの田母神一喜(阿見AC、学法石川高卒)が解説やペースメーカーを務め、大会を盛り上げた。
800メートルに出場した田中は2分6秒76で快勝。このレースでは、地元の小学生が400メートルすぎまでペースメーカーを務める変則的なレースだったが、田中は後続を3秒以上引き離して地力を示し「しっかりラストも(スピードを)上げられて、勝ち切ることもできた。課題は達成できたと思う」と充実感を口にした。
五輪後は「気負わず、負けてもいいやと開き直って出られている」という。今後は記録会で5000メートルや3000メートルを走る方針。父の健智コーチによると、年明け以降は渡米して室内大会の転戦も検討しているという。
陸上の中距離種目を盛り上げようと、男子800メートル元日本記録保持者の横田真人さんが代表を務める、陸上クラブ「TWO LAPS」(東京都)が企画。大阪、福島大会やオンラインで記録を競う「バーチャル大会」を予選とし、10月30日に東京都で最終戦を開催。東京大会のエリート部門の優勝者には賞金100万円が贈られる。