若松一が2年連続V!5区間トップ譲らず 福島県中学駅伝・女子

 
若松一の「W」を手でつくり、ゴールテープを切る若松一のアンカー鈴木=楢葉町総合グラウンド

 第64回県中学校体育大会駅伝競走大会は5日、楢葉町総合グラウンドで女子のレースが行われ、若松一が44分21秒で2年連続6度目の優勝を果たした。

 地区大会を勝ち抜いた33校が出場した。5区間12.52キロでたすきをつないだ。若松一は1区から5区までトップを譲らず、2位の石川に17秒差をつけて優勝をつかんだ。若松一は12月19日に滋賀県竜王町で開かれる全国中学駅伝大会に出場する。

「2年越し」全国舞台に歓喜

 アンカーの鈴木菜純(1年)は若松一の頭文字「W」を両手でつくり、2連覇のゴールテープを切った。歓喜の輪の中で、主将を務めた2区の堀金遥菜(3年)は「卒業した先輩たちにやっと恩返しができる。結果で感謝を伝えたかった」と声を弾ませた。

 堀金は唯一の3年生。昨年も出場して優勝したが、新型コロナウイルスの影響で全国中学駅伝が中止となり、目標の舞台で走ることはかなわなかった。堀金は先輩たちの無念を知っているからこそ、今年に懸ける思いは人一倍だった。

 レースでは、1区の湯田和未(2年)が区間賞の走りで流れをつくり、たすきを受けた堀金は2位石川の木戸愛花(3年)に1秒差に迫られたが懸命の走りでトップを死守した。

 堀金を駆り立てたのは、中継所で湯田から掛けられた「(1位でつなぐ)約束は守りましたよ」との言葉だったという。「きょうは後輩に助けられた。全中では自分のレースができるようにしたい」。堀金は念願の舞台での活躍を誓った。(三沢誠)

【女子】

◇総合〈1〉若松一44分21秒〈2〉石川44分38秒〈3〉勿来一45分4秒〈4〉中央台南45分49秒〈5〉若松三46分22秒〈6〉郡山三46分25秒〈7〉猪苗代・東46分38秒〈8〉船引46分47秒

◇区間賞 ▽1区=湯田和未(若松一)10分37秒▽2区=猪狩心乃香(中央台南)7分29秒▽3区=蛭田美来(勿来一)7分29秒▽4区=芥川七海(若松三)7分19秒▽5区=円谷仁渚(石川)10分8秒

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