ハーフ一般男子39歳以下は林が初頂点 野馬追の里健康マラソン

 
【ハーフ一般男子39歳以下】ゴール直前まで続いた競り合いを制して初優勝した林尚範(MAX PJT)

 南相馬市の雲雀ケ原陸上競技場を発着点に5日開かれた第34回野馬追の里健康マラソン大会では、県内外から出場したランナーたちが各部門の優勝を争った。

 「地元出身者として、絶対に負けるわけにはいかない。タイムは全く気にせず、ただ勝つことだけを考えながら走り続けた」。ハーフ一般男子39歳以下で初めて頂点に立った林尚範(MAX PJT)は地元で優勝した喜びを口にした。

 林はスタート前から目標にしていたことがあった。2018、19年大会で優勝した中島拓実(Aプロジェクト)に勝つことだ。強風が吹く中、ゴール直前まで中島との競り合いが続いた。

 「ラストだ」。残り500メートル付近で仲間からのエールが耳に入り、温存していた力を一気に開放。中島を離して1時間10分28秒で優勝をつかみ取った。

 林は南相馬市出身。中学生の時には原発事故の影響で会津若松市に一時避難する経験もした。中学卒業後は学法石川高に進学し、全国高校駅伝での入賞に貢献。駒沢大でも競技を続け、現在はクラブチームで活動している。

 林には構想段階の夢がある。これまでの経験を生かし、地元の子どもが陸上競技に親しめるクラブをつくることだ。「自分たちに続くような選手が相双地区から生まれてほしい」。子どものころから慣れ親しんだ大会で優勝し、次なる目標を定めた。(斎藤駿)