主役の座狙う福島県勢12人 箱根駅伝エントリー発表

 

 来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日発表され、県勢12人が名を連ねた。「駅伝王国・福島」の看板を背負う県勢の活躍が注目される。東洋大の酒井俊幸監督(学法石川高卒)ら、前回の上位チームなどの監督によるトークバトルも行われ、本番に向け熱い"前哨戦"が繰り広げられた。

 県勢では、前回2位の創価大で1年生の吉田凌(学法石川高卒)、同3位の東洋大に清野太雅(3年、喜多方高卒)と松山和希(2年、学法石川高卒)、同4位の青山学院大に横田俊吾(3年、同)がエントリーした。

 このほかいずれも学法石川高卒の半沢黎斗(早大4年)、宗像聖(東京国際大3年)、櫛田佳希(明大3年)、中沢雄大(中大3年)、加藤広之(日体大4年)、岩谷翼(山梨学院大3年)、久納碧(法大4年)、田島洸樹(専大2年)が選出された。県勢12人のうち学法石川高出身者が11人を占めた。

 総合2連覇を狙う、大八木弘明監督(会津工高卒)率いる駒大はエース田沢廉や日本選手権1万メートル3位の鈴木芽吹らが名を連ねた。前々回王者の青学大は全日本5区で区間賞の佐藤一世らが入った。今夏の東京五輪3000メートル障害で日本史上最高の7位に入った順大の三浦龍司、過去2大会連続で区間新記録を樹立した東国大のビンセント・イエゴンも登録された。10区間のエントリー選手は29日に決まる。

 出場チームは駒大、創価大、東洋大、青学大、東海大、早大、順大、帝京大、国学院大、東国大、明大、中大、日体大、山梨学院大、神奈川大、法大、中央学院大、駿河台大、専大、国士舘大、関東学生連合チーム(オープン参加)。

東洋大・酒井監督「総合3位以内」

 オンラインで行われた監督によるトークバトルでは、それぞれ目標順位や意気込みを披露した。

 東洋大の酒井俊幸監督のほか青学大の原晋、順大の長門俊介、創価大の榎木和貴、東国大の大志田秀次の各監督が出演した。このうち酒井監督は「往路優勝し、復路は流れに乗り、前回と同じ総合3位以内を目指す。5区、6区がポイント。ルーキーの活躍に期待したい」と話した。

 原監督は恒例となった作戦名を「パワフル大作戦」とし「コロナで経済も気持ちも低迷している。力を結集し、パワフルな走りを見せたい」と力説した。

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