「郷土からの応援、力に」 福島陸協理事長・三浦武彦氏

 
「県勢の活躍に期待したい」と語る三浦理事長

 来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日発表され、県勢12人が名を連ねた。「駅伝王国・福島」の看板を背負う県勢の活躍が注目される。

 県勢では、前回2位の創価大で1年生の吉田凌(学法石川高卒)、同3位の東洋大に清野太雅(3年、喜多方高卒)と松山和希(2年、学法石川高卒)、同4位の青山学院大に横田俊吾(3年、同)がエントリーした。このほかいずれも学法石川高卒の半沢黎斗(早大4年)、宗像聖(東京国際大3年)、櫛田佳希(明大3年)、中沢雄大(中大3年)、加藤広之(日体大4年)、岩谷翼(山梨学院大3年)、久納碧(法大4年)、田島洸樹(専大2年)が選出された。

 1980年代に4連覇を遂げた順大の黄金時代に活躍した元箱根ランナーで、福島陸上競技協会の三浦武彦理事長(55)=安達高教=に、県勢の注目選手や箱根駅伝の魅力などを聞いた。

 三浦氏は「エントリーされるだけでも十分すごいこと」と前置きした上で、注目選手に青学大の横田俊吾、中大の中沢雄大、東国大の宗像聖、東洋大の松山和希、創価大の吉田凌を挙げた。横田は10月の出雲駅伝の最終6区で区間3位と力走し、順位を2位に押し上げた。「厚い選手層の中、アンカーを担ったことで自信を深めている」。中沢は11月の全日本大学駅伝で順位をシード圏内に押し上げており「粘りの走りに期待したい」とした。

 宗像は出雲駅伝での着実な走りで初優勝に貢献し「急速に力をつける東京国際大で上位にいる」と評価。松山は前回2区で力走し「実績や走力は十分。どの区間に配置されるか見もの」とした。ルーキーの吉田は「県勢で今年一番伸びた」と期待を寄せる。

 大学駅伝では県勢選手や本県出身指導者が多く活躍している。三浦氏は「箱根駅伝は歴史があり特別な存在。県民の皆さんも県勢をぜひ応援してほしい。郷土からの声援が一番力になる」と語った。

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