男子・高田が2位、県勢過去最高 全国中学駅伝、区間2位2人

 
県勢過去最高となる2位でゴールする高田のアンカー猪股=19日、滋賀県野洲市・希望が丘文化公園

 第29回全国中学校駅伝大会は19日、滋賀県野洲市の希望が丘文化公園(男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)で行われ、男子は本県代表の高田が58分6秒で、男女通して県勢過去最高順位となる準優勝を果たした。

 2年ぶり2度目の出場の高田は序盤から上位をキープし、3区の川島遥人(3年)がトップでたすきをつないだ。その後3位に順位を落としたが、最終6区で猪股秀哉(同)が2位に躍り出るとそのままゴールした。

 区間2位2人を含む6人全員が区間順位1桁台の快走を見せた。これまでの県勢最高順位は1994(平成6)年の石川(男子)の3位。

 3年ぶり5度目の出場となった女子の若松一は45分21秒で15位だった。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったため、2年ぶりの開催。優勝は男子が57分37秒の桂(京都)、女子は43分36秒の稲美(兵庫)だった。

 川島が8人抜き 3区で一時トップに

 頂点にはわずかに届かなかった。「後続との差を1秒でも広げたかった」。3区では高田の川島遥人(3年)が8人抜きの激走を見せ、チームは一時トップにつけた。

 9番目にたすきを受けた川島は「絶対に1位でつないでやる」とぐんぐん加速した。先頭集団に追い付くと冷静に状況をうかがい、2キロ付近の上りで先頭が速度を緩めた瞬間、「今しかない」とギアを上げた。

 ぬかるんだ芝生に加え、吹き荒れる強風でのレース。体力配分や風よけの場所取りなどといった駆け引きも求められた。泥に足を取られ、コース最後に待ち構える上り坂でも体力を消耗したが、区間2位の走りでチームを優勝争いにとどまらせた。川島は「全国で区間賞が欲しかった」と悔しさを口にするが、貫禄の走りで高田に準優勝という栄光を引き寄せた。(多勢ひかる)

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、サイドチェンジに勝機 30日、アウェーで秋田戦