女子・若松一、粘走15位 全国中学駅伝、エース湯田が区間2位

 
1区で区間2位の力走を見せた湯田(左)=滋賀県希望が丘文化公園

 滋賀県野洲市の希望が丘文化公園を舞台に開かれた第29回全国中学校駅伝大会は19日、本県女子代表の若松一は15位だった。女子は1区からトップを譲らなかった稲美(兵庫)が43分36秒で優勝、2位に山鹿(熊本)、3位に桂(京都)が入った。

 エースの走りがチームを勢いづけた。若松一の湯田和未(なごみ)(2年)がエース級が集う1区で区間2位と力走した。大舞台での堂々の走りにも湯田は「最後で差を広げられた。今までで一番悔しいレース」と、区間賞を逃した悔しさを口にした。

 東北大会の5区区間賞で、自信をつけた湯田は、スタート直後からレースを先導した。その走りは渡部裕也監督が「完璧なレース展開だった」と話すほどで、一時はトップに躍り出る場面もあった。序盤から全力で飛ばし、後半は「常にきつかった」。それでも「今までチームを支えてきた堀金主将に何としても入賞をプレゼントする」と力を絞り、ぬかるんだコースで泥だらけになりながらトップに食らいついた。

 大会前の今月上旬、練習に取り組む姿勢などが評価され、推薦で次期主将に選ばれた。理想は、学年問わず話しやすい雰囲気をつくってくれた現主将の堀金遥菜(あいな)(3年)だ。今年は、目標だった入賞には届かなかった。湯田は「駅伝はチームスポーツ。今年よりも強いチームで来年の全国を迎えたい」と、闘志を燃やす。(三沢誠)

 堀金主将「悔いなし」

 主将で4区の堀金遥菜(3年)は「入賞はできなかったが、最後まで走ることができて良かった」と振り返った。

 2年前の県大会で1区を任された際、緊張から自分の走りができず序盤で大きく出遅れた。「私のせいだ」。全国出場も逃し、何度も自分を責めたという。最高学年となりようやくかなった大舞台への出場だった。12位でたすきを受けると「良い形でアンカーにつなぐ」と奮い立ち、懸命に前の選手を追った。順位は落としたが「全てをぶつけた。悔いはない」と笑顔だった。

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