学法石川男女、上位へ闘志 「全国高校駅伝」12月26日号砲

 
(上)チームを引っ張る男子の藤宮(手前左)、山口(同右)ら(下)「目標を達成したい」と話す女子の小島(手前右)、大河原(同左)ら=18日、白河市

 男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会は26日、京都市で開かれる。福島県代表は男女とも学法石川で、男子は11年連続13度目、女子は9年連続9度目の出場。選手は20日に京都入りし、「都大路」での活躍に向け、最終調整を続けている。

 藤宮、山口引っ張る 男子

 昨年16位だった男子は主将の藤宮歩(3年)とエース山口智規(3年)がチームを引っ張る。

 山口は11月に5000メートルで高校歴代3位となる13分35秒16をマークした。距離の長い1区か3区での起用が見込まれる。

 山口は昨年1区を走ったが、大会直前のけがの影響で31位と出遅れた。「去年より質の高い練習ができている。どの区間を走っても、日本人に負けず、留学生と渡り合えるように頑張りたい」と意気込む。

 山口のほか、菅野裕二郎(3年)、2年生の大湊柊翔(しゅうと)、山崎一吹(いぶき)が13分台の記録を持つ。上位7人の平均タイムも13分台と全国トップクラスだ。

 「主将として背中で見せようと心掛けてきた」という藤宮は1年間で自己ベストを約30秒縮め、14分4秒をマーク。昨年は不調で登録を外れただけに思い入れは強く「チームを優勝させたいと思って頑張ってきた。笑って終わりたい」と力を込める。山口は「実力を発揮できれば優勝争いができる」と自信をのぞかせる。

 昨年超え序盤が鍵 女子

 昨年8位で初入賞した女子の主将小島彩乃(3年)は「チームの状態は去年より良い」と力強い。

 松田和宏監督は「(初入賞で)これくらいの練習をすれば入賞できるという自信がついたと思う。今年はそれより上を目指してきた」と振り返る。練習では1000メートル当たりの設定タイムを昨年より約5秒上げるなど強度を上げ、選手も対応してきた。

 「女子は距離が短いので、1区、2区が鍵になる」と松田監督。その1区には1、2年時も都大路を走った大河原萌花(3年)の起用が濃厚だ。全国高校総体(インターハイ)1500メートルで5位に入賞したエースは「今年はチームを引っ張る気持ちでやってきた。力強い走りで勢いづけたい」と話す。

 昨年走ったメンバーは4人残ったが、このうちアンカーを務めた小島さくら(3年)はけがのため登録から外れた。さくらの双子の妹の彩乃は「さくらの分まで走ろうと声を掛け合っている。高い意識を持ち続け、目標を達成したい」と大舞台を見据える。

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