田辺、有終のラン...ライバル・石井とつかんだ入賞 全国女子駅伝

 
互いの健闘をたたえ合い、8位入賞のトロフィーを手に笑顔を見せる1区の田辺(左)とアンカーの石井=京都市

 引退レースを有終の美で締めくくった。京都市で16日開かれた第40回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会で8位入賞した本県。1区の田辺美咲(26)=三井住友海上、田村高卒=は今大会で競技生活にピリオドを打つことを表明し、「人生で一番思い出に残るような大会になった」と充実感を漂わせた。

 全国女子駅伝には平一中3年生だった2011(平成23)年の第29回大会で初出場。田村高を経て実業団に進んでからも「福島のみんなと集まれる大会が好きだった」と中心選手として本県チームを引っ張ってきた。

 1区の6キロは田村高時代に出場した全国高校駅伝と同じコースで、何度も走った都大路の舞台。「調子は良くなかったが、最後だから不思議と頑張れた」と気持ちを奮い立たせ、自己ベストの19分19秒をマーク、10位でたすきを託した。

 引退を知らされていた盟友も奮起した。アンカーの石井寿美(26)=シスメックス、学法石川高卒=は田辺と同級生で中学時代からのライバル。懸命な走りで8位入賞をつかみ取ると、「2人でスタートとゴールを締めくくれて良かった」と涙を流しながら抱き合って喜びを分かち合った。

 本県チームが思うような結果を出せなかった時代も共にした2人。入賞のトロフィーを受け取り、最後は笑顔でチームメートとの記念写真に納まった。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、真っ向勝負も敗退 J1新潟に健闘、ルヴァン杯サッカー