「スポーツの力、弾みに」 26日、5年ぶりサンシャインマラソン

 
サンシャインマラソン期間に店を訪れたランナーの写真を見つめながら大会を待ち望む山越さん=いわき市・gohoubi

 いわき市で26日に開かれる日本陸連公認のフルマラソン大会「第14回いわきサンシャインマラソン」の開催まで1週間を切った。大雪や新型コロナウイルスの影響で中止が相次ぎ、実に5年ぶりの開催となる。大会前日から市内の多くの宿泊施設は満室になっており、飲食店などでは選手らの受け入れの準備も進む。待望の大イベント復活による波及効果に期待が高まっている。

 「マラソン関係の予約で予約は埋まっている。影響の大きさを実感した」。いわき市のいわき湯本温泉古滝屋の里見喜生館主(54)は笑顔を見せる。昨年10月のサンシャインマラソンのエントリー開始後間もなく、25、26日の予約が埋まった。

 大会は2019年が積雪、その後は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が見送られてきた。いわき湯本温泉では、過去の開催時には日帰り入浴も大盛況で、3000~5000人規模の人が走った後に汗を流しに各温泉を訪れたという。マラソン参加を機にリピーターとなる宿泊客も多かったと話す里見館主。「コロナ禍で沈んだ宿泊業界だが、いわきFCを含めてスポーツの力が弾みになってほしい」と期待を込める。

 いわき市平の夜明け市場にある飲食店「gohoubi(ごほうび)」には、サンシャインマラソン前後に、毎年、大勢のランナーが飲食に訪れていた。約10年前に市場全体で、マラソンの参加者向けのキャンペーンを実施したことがきっかけだ。ランナーが店内で「来年もここで会おう」という約束をして、いわき路に集っていた。

 同店は5年ぶりの開催を祝い、25、26の両日にはランナー向けにメニュー1品をサービスする予定。26日は開店時間も午後1時に大幅に前倒しするつもりだ。店内にはこれまでに訪れたランナーの写真も張ってあり、店長の山越礼士さん(48)は「また店に寄ってくれればうれしい」と本番を心待ちにしている。

 発着点でシャトルバス

 マラソン当日は平工高、福島高専、小名浜二小、旧さがみ典礼の4カ所に応援者用駐車場を用意するほか、競技の発着点でシャトルバスを運行する。

 今大会には7182人がエントリーしている。問い合わせは(電話0246・22・7607)へ。大会開催可否の確認は自動音声案内(電話050・3665・9650、25日午前10時~26日正午)へ。

いわきサンシャインマラソン

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