福島陸協・蛭田、古里で栄冠 いわきサンシャインマラソン

 
【フルマラソン男子総合】初優勝した県勢の蛭田雄大=小名浜港アクアマリンパーク

 いわき市で26日に開かれた5年ぶりの第14回いわきサンシャインマラソンで、男子総合は蛭田雄大(福島陸協・いわき市)が2時間22分58秒で初優勝を飾った。

 【経過】15キロ付近で3人が抜け出した。海沿いを走る16キロ付近以降は、強い風が襲いかかるも先頭を譲り合いながらレースを展開。28キロ付近で1人が後退した。その後は優勝経験のある大橋真弥(宮城・石巻RC)と、前回大会3位の蛭田雄大(福島陸協、学法石川高卒)が競り合いを続けた。残り1キロ付近で蛭田が仕掛けて大橋を離すと、そのまま逃げ切った。蛭田と2位大橋とのタイム差は35秒。優勝争いを僅差で制した。

 蛭田、最後の1キロでスパート

 古里で栄冠をつかみ取った。2時間22分58秒で男子総合優勝を果たした蛭田雄大(福島陸協、学法石川高卒)は地元いわき市を軽快に駆け、「確実に勝とうという思いでいた。地元で優勝できたことは本当にうれしい」と会心の笑みを見せた。

 強風が吹き続ける中、レースが動いたのは15キロ付近だった。蛭田を含む3人が抜け出した。海沿いに入って中間点を過ぎた28キロ付近では1人が後退し、その後蛭田は同じ陸上クラブに所属し、3連覇を狙う大橋真弥(宮城・石巻RC)と激しいレースを繰り広げた。

 「何度も一緒に走っている選手。実力も分かっていて風も強かったので最後の1キロでスパートをかけた」と蛭田。通常は残り5キロ付近で持ち味のスパートをかけるというが、この日はラスト1キロで仕掛け、そのまま逃げてゴールを駆け抜けた。

 5年前の前回大会で初のフルマラソンに挑戦し、3位と健闘した。ただ30キロ以降で失速しマラソンの厳しさを実感。スタミナを強化し今大会に臨んだ。

 優勝を契機にさらにレベルアップを目指すという蛭田。「タイムにもっとこだわって次も優勝したい」。王座は譲らないつもりだ。(副島湧人)

 【男子総合】

1蛭田 雄大  福島県いわき市  2:22:58
2大橋 真弥  宮城県石巻市   2:23:33
3藁谷 誠矢  福島県いわき市  2:28:11
4三浦 光司  神奈川県厚木市  2:29:34
5平田 達哉  新潟県関川村   2:32:01
6菱沼 嘉竜  宮城県仙台市   2:32:54
7太田 翔空  福島県いわき市  2:33:51
8佐川 雄一  福島県いわき市  2:34:27
9田島 祐介  東京都武蔵野市  2:36:07
10宇佐見祐哉 福島県いわき市  2:37:16
11大友 理貴 宮城県利府町   2:37:32
12杉田  康 宮城県仙台市   2:38:14
13佐々木雄平 茨城県鹿嶋市   2:38:17
14小笠原太一 青森県八戸市   2:38:43
15金賀  駿 福島県いわき市  2:38:55
16白木 星次 神奈川県茅ケ崎市 2:39:36
17相馬  平 新潟県村上市   2:39:52
18出沢 孝臣 茨城県水戸市   2:40:25
19岩谷  翼 福島県いわき市  2:40:41
20根本 夏生 東京都世田谷区  2:41:07
21円舘 和馬 福島県福島市   2:41:10
22秋山 陽祐 茨城県ひたちなか市2:41:19
23小林 優史 栃木県鹿沼市   2:41:35
24相原 将仁 東京都西東京市  2:42:36
25山之内 健 新潟県魚沼市   2:43:07
26増田 涼太 埼玉県所沢市   2:43:12
27馬上 航平 福島県いわき市  2:43:15
28手嶋 真紀 宮城県名取市   2:43:17
29鈴木 健太 新潟県新潟市   2:43:19
30藤原 孝志 岩手県盛岡市   2:43:53

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