江名港に大漁旗「頑張れ」 サンシャインマラソン、応援で後押し

 
大漁旗が飾られた江名港でランナーを応援する市民ら

 5年ぶりとなる待望の大会開催に、いわき市が沸いた。26日に開かれたいわきサンシャインマラソンでは沿道の住民らも熱い応援で後押しした。久々の開催にもかかわらず数多くのボランティアが参加し、大会を支えた。

 コース沿道では、多くの市民らがエールを送った。地域住民による応援が恒例になっている江名港では、風になびく大漁旗が力走するランナーを出迎えた。地域住民が「頑張って」「ファイト」とランナーを元気づけ、江名中吹奏楽部や地元のおはやし会の応援演奏が沿道を盛り上げた。江名地区第1区長の戸田寛幸さん(70)は「5年ぶりに沿道で応援できて良かった。新型コロナウイルス感染症が収束すれば、来年はもっと盛大に応援したい」と力を込めた。

 大会運営では、約1300人のボランティアが支えた。ランナーの荷物を運ぶ係として参加した磐城農高2年の鈴木駿斗さん(17)は「地元ならではの大会に関われて光栄」と笑顔で話した。

 第1回大会から救護を担当しているいわき市医療センター院長の相沢利武さん(64)は「来年以降もっと多くの人に参加してほしい」と願った。

 沖縄と台湾からも参加

 沖縄県と台湾のランナーが、マラソンを通じて震災後の本県の復興の様子を視察しようと、初めて出場した。約65人がいわきの海辺を満喫しながら走った。

 沖縄県の与儀幸子さん(71)は「いわきは寒かったが、楽しく走れた」、台湾から出場した陣伝男(ちんでんなん)さん(68)は「マラソンを通して、いわきにつながりが生まれたらうれしい」と話した。

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