男子200背で渡部(日大東北)大会新V 福島県高校新人水泳

福島県高校新人体育大会水泳競技は16日、郡山市の郡山しんきん開成山プールで開幕し、初日は男女14種目の決勝などが行われた。
男子200メートル背泳ぎは渡部竣也(日大東北1年)が2分0秒29の大会新記録で優勝した。女子400メートル個人メドレーでは羽生友里愛(尚志2年)が4分50秒80の大会新記録で制した。
各種目4位までの個人とチームは10月20、21の両日に同プールで行われる東北大会に出場する。最終日の17日は50メートル自由形など14種目が行われる。
フォーム変更、体力強化
2位に5秒以上の差をつけた勝利にも、満足した表情は見せなかった。男子200メートル背泳ぎを制した渡部竣也は2分0秒29で大会記録を更新したが「中学時代に出した自己ベストは届かなかった」と悔しさをにじませた。
昨年からさらに遠くをかけるようにとフォームを変更。後半にばてないように体力を強化してきた。国体合宿で寺田拓未(ミキハウス、湯本高卒)と練習していることも刺激になっており、タッチの仕方やペース配分についても指導を受けた。寺田の「最初から力を入れることに慣れた方がいい」との助言を受け、今までの後半を重視するスタイルからペース配分も変えた。
レースでは合宿などの疲労もあったと言うが、寺田からの指導を意識して前半からピッチを上げてトップに立つと、後半も勢いそのままにゴールした。
プレゼンターで来場した寺田から表彰状を受けると「世界の舞台で活躍する憧れの人から賞状をもらえたことはうれしい」と声を弾ませた。
「かごしま国体」の選手にも選ばれている渡部。「もっといい記録を出せるように練習していく」と意気込んだ。(近内雅基)