自転車の34歳窪木、再び五輪へ 速さ進化、尽きぬ向上心

 
自転車のトラック種目のパリ五輪代表に選ばれた窪木一茂=12日、伊豆ベロドローム

 日本のエースとなって、五輪の舞台に帰ってくる。自転車のトラック種目でパリ五輪代表に内定した窪木一茂(ブリヂストン、学法石川高卒)は2大会ぶり2度目の出場だ。東京五輪は出場を逃したが、飽くなき向上心でレベルアップし、代表最年長の34歳で再び五輪の切符をつかみ取った。

 東京五輪に出場できないことが決まってからの4年間、窪木は挑戦を続けてきた。東京五輪前までは長距離のロードレースやトラックの中距離を専門としてきたが、2020年に短距離の競輪の道へ進むことを決断した。

 同年5月に日本競輪選手養成所に入所。1年間、最新の設備を使って朝から晩までみっちり鍛えた。翌年5月には競輪選手としてデビューも果たした。

 競輪の道に進んだことで、精神面とスピードの二つが大きく変わったという。「競輪は自分が知らない世界だった。スポーツギャンブルの対象となる中で1着を狙うプレッシャーと戦うようになり、メンタルが強くなった。そして短距離ならではのスプリント力が付いた」。その取り組みはパリ五輪出場に向けて中距離に戻っても生かされた。

 22年7月から始まった五輪の選考レースで窪木は日本代表を引っ張る中心選手として活躍。出場枠を懸けた五輪ランキング対象の国際大会で結果を残し続け、代表の座を射止めた。

 窪木は今月12日のジャパン・トラック・カップで「リオで目標に掲げていて取れなかったメダルを持って帰りたい」とパリへの思いを語っていた。過去の自分を超え、表彰台を目標に2度目のひのき舞台に立つ(佐藤智哉)

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