最高のワクワク!機運高まる福島県 東京五輪開幕まであと半年

 
野球・ソフトボールの競技会場となるあづま球場。エレベーターの設置など整備が進む

 「復興五輪」を開催理念に掲げる東京五輪開幕まで半年に迫った。野球・ソフトボール競技の一部試合が行われる県内でも五輪の機運は徐々に高まり、開催地である福島市では受け入れ準備も進む。五輪出場を目指す県勢アスリートも「勝負の年」に、意気込む。 

 「市街に旗、統一感」

 【開催地・福島】野球・ソフトボールの一部試合が行われる福島市では、国内外の観光客を迎えるおもてなしの準備が進む。

 市は五輪期間中、中心部の街なか広場に野球・ソフトボールの競技中継やステージイベントを行う「コミュニティライブサイト」を設置する方針で、観光や農産物のPRブースも設ける。今後は市民向けにおもてなしのための研修会も予定しており、市内の商店街で楽器店を営む本間梨華さん(34)は「これから商店街には五輪フラッグを飾ると聞いていて統一感が出そう。まだ実感は少ないけれど、相乗効果で盛り上がっていけば」と期待する。

 会場のあづま球場は、人工芝化などの球場改修が完了。メインエントランス前には五輪PRの横断幕が掲げられている。球場を管理する県都市公園・緑化協会によると、エレベーター設置や周辺の舗装整備など利便性の向上を目的に、最終的な整備をしていくという。

 「浪江の現状世界に」

 【聖火台に水素】原発事故による避難指示が2017(平成29)年3月に一部地域で解除された浪江町。町内に整備中の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」で製造された水素が、聖火台の燃料に使われることが新たに決まった。町内の住民帰還本格化はこれからだが、昨年、事業所を戻した会社社長松本敬三さん(52)は「3月には常磐線も全線再開通する。聖火リレーや水素を通じて、浪江の現状が日本だけでなく世界に伝わるだろう」と復興への期待も高い。

 県産花「知名度上がる」

 【ビクトリーブーケ】メダリストに贈る「ビクトリーブーケ」に県産のトルコギキョウやナルコランが採用されることになった花き業界。具体的な産地こそ示されていないが、関係者は県産花きの知名度向上に期待する。トルコギキョウを栽培するあぶくまカットフラワーの広野勝久会長(61)=川俣町山木屋=も「(トルコギキョウを)使ってもらうことで知名度が上がる。非常にありがたい」と感謝する。

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