「なでしこジャパン」候補合宿入り!聖火出発地・Jヴィレッジ

 
合宿で練習をする遠藤と高倉監督(左)=14日午後、Jヴィレッジ

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」候補が14日、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)で合宿入りした。19日まで。東京五輪へ向けた今年最初の合宿で、聖火リレーの出発地から頂点を目指す。

 東日本大震災後、なでしこジャパンがJヴィレッジで合宿を行うのは昨年2月に続き2年連続。3月に米国で開催される女子の国際親善大会「シービリーブスカップ」に向けた最終調整の意味合いもある。

 高倉麻子監督(福島市出身)や選手、スタッフら約30人が参加。本県関係では、白河市出身のMF遠藤純(日テレ)をはじめ、JFAアカデミー福島出身のGK平尾知佳(新潟)、DF三宅史織(INAC神戸)、FW菅沢優衣香(浦和)が合宿メンバーに選ばれた。初日はパス回しなどの基礎練習を約1時半行った。

 高倉監督は練習後、報道陣の取材に対し「今年は特別な年。五輪の相手の分析もある程度できており、それに合ったトレーニングを行っていきたい」と話した。

 MF・遠藤純「まずはメンバーに」 高精度のパス披露

 「まずは(東京五輪の代表)メンバーに選ばれたい」。白河市出身のMF遠藤純(日テレ)は東京五輪での活躍を誓いながら合宿の練習に臨んだ。

 本県復興の象徴的な存在のJヴィレッジで、昨年に続き今年も代表候補としてのスタートを切った。震災前はサムライブルーも練習した天然芝のピッチで、遠藤は巧みなボールさばきや精度の高いパスを披露し、見学に訪れた観客を沸かせた。「見に来てくれた人が声をかけて応援してくれる」と、Jヴィレッジに特別な思いを抱く遠藤。「(聖火リレーの出発地にもなり)誇りに思う。震災後に支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを表せるよう、自分はプレーで頑張りたい」と力を込めた。

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