東京五輪・マラソン男女代表が須賀川の「円谷幸吉の墓」報告へ

 

 東京五輪マラソンの男女代表が東日本大震災から9年となる11日と12日に本県を訪れ、1964年東京大会で銅メダルを獲得した故円谷幸吉の須賀川市の墓前に報告に行く方針であることが3日、関係者の話で分かった。

 男女各3人の代表は8日に出そろう。11日は地震発生時刻の午後2時46分に黙とうし、12日に円谷の墓参りと記者会見を実施する。新型コロナウイルスの感染拡大で流動的な部分は残っているが、56年ぶりとなる東京五輪への思いを先人と共有し、「復興」を理念に掲げる五輪への決意を新たにする計画だ。

 五輪代表には男子の中村匠吾(富士通)と服部勇馬(トヨタ自動車)、女子の前田穂南(天満屋)と鈴木亜由子(日本郵政グループ)が既に決まっている。

 円谷の顕彰に努める市民団体「円谷幸吉・レガシーサルビアの会」会長の安藤喜勝さん(70)=須賀川市=は「(円谷を)意識してくれてうれしく思う。選手たち皆に活躍してもらいたい。節目の墓参ということで、市民も喜び、歓迎するだろう」と話した。

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