五輪への覚悟できた!マラソン代表...円谷幸吉の墓前に出場報告

 
円谷の墓前に参拝する(左から)男子の服部、大塚、橋本の3人(C)日本陸上競技連盟

 東京五輪マラソンの代表内定選手らは12日、須賀川市を訪れ、1964年東京大会の銅メダリスト円谷幸吉の墓前に出場を報告した。女子代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は「忍耐を積み重ねることで体現された、円谷選手の精神力を肌で感じた。より五輪への覚悟ができた」と8月に控える舞台への思いを深めた。

 墓参には男子代表の服部勇馬(トヨタ自動車)と補欠の大塚祥平(九電工)、橋本崚(GMO)、女子代表の鈴木、前田穂南(天満屋)、一山麻緒(ワコール)の3人と補欠の小原怜(天満屋)、松田瑞生(ダイハツ)の2人や瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーらが訪れた。円谷の兄喜久造さんも駆け付けた。

 「彼の走りが今の日本のマラソンを支えている。応援してくださいと、伝えてきた。きっと選手たちを守ってくれると思う」。五輪マラソンのメダル獲得へ向け、尽力してきた瀬古リーダーは思いを口にした。「いい結果が出たら、また報告に来たい」

 代表選手らは11日、郡山市で円谷とともに東京五輪を走った君原健二さん、寺沢徹さんの講話も聞いたという。服部は「56年前、3人に共通していたことは自分のペースで走ったことだと聞いた。ペースを守りながら持てる力を最大限発揮すれば、メダルも見えてくるはず」と先人の教えを胸に刻んだ。

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