東京五輪「延期」...アスリート決意!バド桃田・一日一日大切に

 

 「今できることに精いっぱい取り組む」。東京五輪・パラリンピックの延期が決まり一夜明けた25日、本番に向けて調整を続けてきた県勢アスリートたちが所属先などを通して続々とコメントを発表し、決意を新たにした。新型コロナウイルス感染症の早期収束を願いながら、逆境をはね返す姿勢を示した。

 海外遠征中に遭った交通事故からの復活を目指し練習に励むバドミントン男子シングルス代表候補の桃田賢斗(NTT東日本、富岡高卒)は「新型コロナウイルスによる影響が一日でも早く収束することを祈っている。僕自身は一日一日を大切に過ごし、より一層練習に励んでいきたい」とコメントを出した。

 桃田の後輩で、富岡一中時代にペアを結成し、バドミントン混合ダブルスで出場を確実にしていた渡辺勇大(日本ユニシス、富岡高卒)と東野有紗(同)。渡辺は「いろいろな考えや思いが浮かんだが、第一に命を守ることを考えなければならないと思う」と大会延期の判断に理解を示した。

 その上で、渡辺は「決して誰にも正解は分からない。だからこそ、この判断が良かったと思えるよう、今まで以上に前を向いて練習に励んでいく」と力を込めた。ペアを組む東野は「前向きに捉え、命や身体を大事にして、今できることを精いっぱい取り組む。オリンピックに向けてしっかりと準備をしていきたい」とコメントした。

 4年前は代表を逃し、「集大成」と位置付けた東京五輪で代表内定を決めた女子レスリングの皆川博恵(クリナップ)は「延期という決定を聞き、動揺しているが賢明な判断かと思う。詳細が決定されるのを待ちつつ、しっかり準備したい」と冷静に受け止めた。

 パラアスリートも前を向いた。パラリンピック陸上女子400メートル(視覚障害T13)で代表に内定している佐々木真菜(東邦銀行)は「選考の基準が変わる可能性があっても、自分の目指すものに変わりはない。世界中のアスリートが公平な状態で最高の東京五輪・パラリンピックが開催されることを祈り、今できることを積み重ねていきたい」とコメントした。

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