「東京五輪...明るく迎えたい」 円谷幸吉写真受け継ぐ井口さん

 
円谷の写真を前に思いを語る井口さん=今年2月撮影

 円谷幸吉(須賀川市出身)の貴重な写真が収められたアルバムを祖父から受け継いだ東京都の自営業井口明俊さん(47)=須賀川市出身=は円谷の生誕80年に当たり「亡くなった1月9日より、誕生日の5月13日の方が人々の記憶に残ってほしい」と語る。

 井口さんの祖父勇吉さん(故人)は市内で理髪店を営み、円谷の地元応援団で中心的な役割を務めた。

 勇吉さんが持っていた写真を本紙に提供した井口さんは今年7月に開幕予定だった東京五輪をきっかけに、円谷の功績に再び光が当たることを心待ちにしていた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で社会活動の自粛が余儀なくされている今こそ、井口さんは円谷が好んだ「忍耐」の言葉をかみしめている。「今はみんなで耐え忍んでコロナを乗り切り、来年の東京五輪を明るく迎えたい」と願う。

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