東京五輪へ全力!漕ぎ続ける カヌー・青木瑞樹選手が練習再開

 
東京五輪出場に向けて水上練習を再開した青木=阿武隈漕艇場

 「自分はカヌーが好き。乗っている時の方がリラックスできるし、集中できる」。東京五輪出場を目指すカヌー・スプリント日本代表の青木瑞樹(安達高)が、地元二本松市の阿武隈漕艇場で水上練習を再開した。新型コロナウイルスの影響で十分な練習ができなかっただけに、競技の楽しさを改めて実感しながら、五輪出場という挑戦に再スタートを切った。

 高校3年の青木は本来ジュニアの選手。昨秋の日本選手権カヤックシングル1000メートルで、世界選手権代表組と互角に戦い、"飛び級"でシニア代表に招集された。その後、タイや米ハワイでの代表合宿に参加、五輪出場枠の懸かるアジア選手権を目指してきた。

 代表合宿ではシニアとの力の差を知ったが、自分に必要なものを考えながら挑戦するうちに、筋力アップなど自らの成長を実感しつつあった。しかし新型コロナの感染拡大で、東京五輪は来年に延期され、目標としてきたアジア選手権も中止となった。目標を失い、気持ちが切れかけたこともあった。でも「あまり難しく考えるな」など両親の言葉に励まされた。

 ただコロナ禍は練習環境に大きな影響を及ぼした。学校は休校が続き、部活動は休止となった。地元でカヌーに乗れたのは4月初めの1度だけ。水上で船をこぐのと同じような練習ができる機器を自宅に持ち込み、練習するしかなかった。

 カヌーを実際にこげず、練習に物足りなさを感じる日々。そんな中、代表合宿にも帯同した同校顧問の小久保英一知教諭からリモートで指導を受け、今できることに全力を傾けた。「持ち味の持久力が戻ってきた」。小久保教諭も青木の頑張りに目を細める。

 「自分は挑戦者。失敗してもいいから、全力を出せるようにだけにはしたい」と言う青木。出場枠が懸かるアジア大陸予選の開催は未定で、東京五輪への道程を見通せないが、「先が見えなくても、目標をつくって達成していくことを続ければ、必ず自分の力になる」。五輪というゴールに向かい、一漕ぎ一漕ぎ前に進むつもりだ。

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