東京五輪・内定選手ら11人メッセージ!福島県への熱い思い語る
県は23日、東京五輪開幕まで1年に合わせて、五輪内定選手ら11人が県民に寄せたメッセージを公開した。桃田賢斗選手(NTT東日本、富岡高卒)や自転車の新田祐大選手(日本競輪選手会、白河高卒)らが意気込みや本県への思いを語っている。
メッセージは特設サイト「ふくしまプラス2020」(https://www.fuku‐plus2020.jp/movie.php)から視聴できる。
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【高倉麻子さん】一人一人が自覚を持って、強い気持ちを持って、なでしこジャパンで必ずメダルが取れるようにみんなで一丸となって戦っていきたいと思います。
福島は、私が幼稚園から高校を卒業するまで育った大切な場所です。
今でも時々山や川、空なんかを思い出して癒やされることが多くあります。
朝の天気予報は必ず福島の天気はチェックしています。
今、まだ復興に向けて大変な思いをされている方がたくさんいると聞いています。
私自身はなでしこジャパンの監督として来年のオリンピックに向かってとにかく全力で戦っていきたいと思いますし、そんな中でも福島の皆さんの応援が必要だなと感じます。
なぜならば、福島の方の応援は私にとっては2倍にも3倍にも力になるからです。これからも大変なことは多いと思いますけれども、一緒に頑張っていけたら良いと思います。
【王貞治さん】オリンピックが残念ながらコロナによって延期になってしまいましたけれど、逆に考えれば、この延期になったことでもっと盛り上げることを考えられるんだと、そういうふうに考えて、皆さんで色々とアイデアを出して、より盛り上げるように頑張ってまいりましょう。
WCBFという、世界少年野球大会というものを開催させてもらいましたし、そのときに設備といい、また福島のみなさんの熱意というものも、すごく熱いということを体感していますので、このオリンピックにはものすごい期待しておりました。
でも残念ながらこういうことになってしまいましたけど、それだけより盛り上げられるチャンスが出てきたんだというふうに捉えて、皆さんで盛り上げていきましょう。
絶対に2020のオリンピックを成功させましょう!
【大林素子さん】オリパラ1年延期ということで大変な思いをされている方も多いと思いますが、気持ちを新たに万全の準備をしていきましょう。
私は、今現在、会津若松と東京と、二地域居住をしてるんですけれども、もともと多摩出身の私のご当地ヒーローは、新選組・土方歳三様でございます。
新選組といえば、会津藩お預かりということで私の中で福島県が聖地となっています。
それと同時に、様々な大会やイベントや合宿、訪れた福島県内の素晴らしいこと。
そして人の温かさ、食事のおいしさ、お酒のおいしさ、とにかく福島県に魅せられた私は今は日本全国、いえ、世界中にこの福島県のすばらしさをアピールしていきたいと思っております。
最後に、オリパラ大会なんですけども、もともと復興オリンピックという名のもとスタートしました。今現在は、新型コロナウイルスと世界中が闘っています。
みんなで乗り越えて乗り切って、最高のオリンピックにパラリンピックにしていきましょう。
【宮田悠佑さん】僕たちのカヌースプリント競技は、前回リオデジャネイロオリンピックに出場することが出来なかったので、まずはその悔しさを晴らすべく、今回東京オリンピック内定を決めることが出来てほっとしています。
福島県は、僕がカヌーを始めた一番原点の場所でもありますし、高校2年生のとき安達高校の同じ高校の先輩である久野綾香さんが北京オリンピック出場を決めたことをきっかけに、自分もオリンピックを目標にカヌーを頑張っていこうというふうに思ったのが福島県に対する思いです。
今回のオリンピックは復興五輪ということで、福島県の皆様に、勇気だったり感動を与えられるようにしっかりこの1年準備して、来年のオリンピックに向けて頑張っていきたいと思いますし、また、カヌーやカヌー以外のスポーツでも、オリンピックを目指して頑張る中高生が増えてくるように、しっかり自分も頑張っていきたいなと思ってます。
【皆川博恵さん】3月に延期が決まって、その時点でオリンピックに向けて追い込んだ良い練習もしてたので、延期となってしまって、少し気が抜けちゃったようなところはありますけど、自粛期間中もトレーニングだとかできているっていう状況がほかの方々に比べて幸せなことだなと思ったし、何より、延期が決まってまた1年、レスリングを楽しむ時間がふえたのかなと前向きに考えて、1年後に向かって頑張っていきたいと思います。
私は、震災があった年の4月にクリナップに入社して、皆さんが震災直後でつらい時期だったと思うんですけど、それにもかかわらずたくさん応援していただきましたし、そのおかげで今まで頑張ってこれたっていうのもありますので、来年の東京オリンピックでは、そうやって応援してくれた方のためにも良い結果を残して、皆さんの活力となるような試合を見せられればいいなと思います。
【丸山桂里奈さん】私は福島に2005年から2010年まで5年間、過ごしていたんですけど、Jヴィレッジでももちろん練習でお世話になりましたし、双葉町に住んでいたので、みんなに元気をもらったりとか、応援してもらったりとかして、すごい勇気づけられてきました。
福島の町のみなさんがほんとにやさしくて、歩いていると声を掛けていただいたりとか、いろんなものを持たせてもらったりとか、果物もらったりとか、餅もらったりとか、ご飯もらったりとか、パンくれたりとか、ほんとにいろんな食べ物を食べさせていただいて、私もここまで元気に大きくなりました。ほんとにそのときはありがとうございます。
来年オリンピックがまた東京に来て、福島でもみんなが、選手が活躍できるようなそんなまちになるように私も応援してきたいなと思っています。
【宇津木麗華さん】オリンピックが1年延期になりましたが、あらためてあづま球場でプレーできることをうれしく思っています。
また、熱い戦いできるように、あとの1年しっかり準備していきたいと思います。
来年の東京オリンピックが成功できるように、一緒に頑張っていきましょう。
【桃田賢斗さん】オリンピックまであと1年になりました。
日頃の福島県民の皆様の応援を力にかえて、オリンピックまで全力で突っ走っていきたいと思います。
これからも応援よろしくお願いします。
【新田祐大さん】2011年に見舞われた東日本大震災、非常に大変な時期に、(ロンドン)オリンピックに派遣されていったわけなんですけど、2011年の3月に大震災が起きたのちに、直後に世界選手権というものがありまして、この世界選手権での成績が、オリンピックの出場にとても重要になってくる大会になっていました。
そんな中、まずは大会自体に行っていいものなのかっていうことを、地元の先輩たちにも相談しました。
その時に出してくれた答えっていうのは、「新田が走る姿で皆に勇気を与えてくれ」ということを伝えられて、そっか、僕たちは自転車という競技を通じてスポーツを通じて、皆さんに何かを発信するべきなんだなということを学びました。
福島はもう本当にいろんな災害などで苦しい状況下にあると思うんですけど、この東京オリンピックを通じて、皆さんに少しでも勇気や元気を伝えられるような走りをして、「東京オリンピック本当に最高だった」って言ってもらえるような大会にできるように選手として全力で、本当に世界の頂点を目指して頑張っていきたいと思っております。
応援よろしくお願いします。
【千葉麻美さん】オリンピックの前に何度か世界陸上にも出場したことはあったんですけど、やはり雰囲気が全然違うというか、オリンピックやはり4年に1度っていうこともあって、どの世界の選手たちも4年に1度このときに向かって練習していたというのがレースでもすごく感じますし、どこの国の方にとってもオリンピックってすごい特別な大会なんだなと感じました。
自分がオリンピックに出てみて、すごく特別な場所だなと感じたので、そのオリンピックを日本で開催できる、ましてや福島県でも野球とソフトボールをやるっていうことで、世界中の最高のパフォーマンスを実際目の当たりできる絶好のチャンスだと思うので、ぜひ皆さんも見ていただきたいなと思いますし、迫力をひしひしと感じてもらいたいなと思っています。
【室伏広治さん】2011年、東日本大震災の後、私も何度も、スポーツのイベントを通して、被災地を訪れましたが、そういったことを通してもスポーツが、また地域社会に与える影響というものは、はかり知れないということで私も感じてまいりました。
今回、コロナの影響でなかなか前を見られない、特に若い人が環境が変わる中で、未来を明るく見られないという状況があるかと思いますが、今回1年後にあります東京オリンピック・パラリンピックが皆さんの少しでも、力になれば、また、未来に向けて明るい気持ちになっていけば、本当に幸いでございます。
大会に向けて組織委員会一丸となって福島県の皆さんとともにまた大会成功を目指して精いっぱい頑張りたいと思います。
頑張りましょう。