苦境負けず進もう!聖火ランナー...心つなぐ「リレー応援動画」

 
聖火ランナーリレー動画のワンシーン

 みんなの力を一つに―。新型コロナウイルス感染症の影響で延期された東京五輪の聖火ランナーが、苦境に負けず前に進む力を届けようとリレー形式の応援動画を制作した。思い思いのメッセージを寄せ、医療従事者や感染症患者、豪雨被災者らにエールを送る。平和・団結・友愛のオリンピックの理想を背負い開催国を走る聖火ランナーが、今できる応援のため一つになった。

 「地域を代表する聖火ランナーとして、応援する気持ちを表したい」。東日本大震災をきっかけにいわき市などで復興支援活動を続ける、石川県小松市の菓子製造業那谷忠之さん(47)を中心に聖火ランナーでつくるフェイスブックのコミュニティーで協力を呼び掛け、賛同した全国の73人が参加した。

 感染症予防のため、各ランナーが撮影したコマをつなぎ合わせた全3分38秒の動画には、手作りの聖火やメッセージカードを手に日本各地を笑顔で走るランナーの姿が映し出されている。

 BGMには、音楽プロデューサーつんく♂さんの楽曲「Theme of merry」を使用。いわき市などで復興支援を行ってきた、聖火ランナーで東京都のアートディレクター水谷孝次さん(69)が以前、つんく♂さんから提供を受けたものだ。震災後に同市で開かれた復興イベントでも使われていたという。東京五輪開幕予定だった日に合わせ、動画投稿サイト「ユーチューブ」に「聖火ランナーリレー動画」と題して公開した。

 「今だからこそ、少しでも元気や笑顔を発信したい」。参加したいわき市のトラック運転手室谷和範さん(53)は、同市の塩屋埼灯台を望む薄磯海岸で撮影した。"未来へ笑顔を"と書いた旗を潮風になびかせながら、笑顔を見せる。「コロナや自然災害の影響で大変な状況が続く。つらいときこそ前を向こう」と励ましの言葉を送る。

 石川町で150年以上の歴史を持つ猫啼温泉式部のやかた井筒屋の若おかみ溝井睦美さん(41)は、旅館の前で長男心君(11)と2人で撮影した。昨年の東日本台風で浸水被害を受け、追い打ちを掛けるように感染症の影響で収入は前年同期比で約3割減少した。それでも「多くの人に助けてもらい、つながりの大切さを実感した」という。「次は自分の番。応援してもらったからこそ、動画を通してエールを届けたい」と思いを込める。

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