「福島から頂点に立つ姿見て」 五輪自転車代表新田、1年後へ決意

 
東京五輪自転車代表の激励会で笑顔を見せる新田=静岡県伊豆市・伊豆ベロドローム

 来夏に延期された東京五輪の自転車トラック日本代表の新田祐大(日本競輪選手会、白河高卒)は8日、本番会場となる静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開かれた激励会に臨み「この1年を成長につなげ、確実に金メダルを獲得できるよう全身全霊を懸ける」と闘志をみなぎらせた。

 1年後のこの日に自転車トラックの最終競技と五輪閉会式が行われる。「五輪のために人生をささげている。金メダルを人生の結果として残したい」。新田は揺るがぬ決意を披露した。

 日本自転車競技連盟で強化を担う中野浩一トラック委員長から「瞬発力が持ち味で、福島のホワイトタイガーと呼ばれる」と紹介されると、会津若松市出身の新田は「白虎隊の魂を受け継いで闘う」と約束した。

 激励会には新田をはじめ、男女日本代表や地元首長、都市ボランティアら約150人が出席。主催した静岡県の川勝平太知事、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長、橋本聖子五輪相らが激励した。

 新田祐大は福島民友新聞社などの取材に応じ、意気込みを語った。

 ―五輪本番と同じ日程で模擬練習が行われた。見えてきた課題と手応えは。
 「敗者復活戦を勝ち上がり、レース数が最も多くなる事態を想定した。これ以上きついスケジュールはない状況を体感したのは有意義だった。勝ちにこだわる意思を持ち続けるという精神力も培うことができた」

 ―新型コロナの影響で大会に参加できない状況が続く。調整方法は。
 「持ち味の瞬発力、パワフルな走りを維持しながら進化を求めていく。課題は持久力なので、トレーニングを強めたい。優勝するため必要なのは心身両面での圧倒的な強さ。慢心せず、精進することが全てのスキルアップにつながる」

 ―1年延期の影響をどのように成長につなげる。
 「世界全体が同じ状況。ライバルの対策を練る時間もあるし、自分の対策も練られる。年齢を重ね、体力面で成長する選手もいる。(来年で35歳の)自分には学んできたスキルがある。時間の有効活用など培ったスキルを生かし、圧倒的な強さにつなげていきたい」

 ―ライバルに追われる立場でどのように勝ち抜く考えか。
 「ロンドン五輪以上の大会を経験したことはない。東京では想像以上の緊張感、高揚感で本番に挑むと思う。ロンドンで実感したのは応援の力。福島から世界の頂点に立つ姿を見てほしい。(自分を後押しする)空気づくりに協力してもらえると、福島に金メダルを持ち帰ることができる」

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