復興の姿発信!ホストタウンに 白河はカタール、楢葉はギリシャ

 

 県は14日までに、来夏の東京五輪・パラリンピックの「復興『ありがとう』ホストタウン」に白河市と楢葉町が選ばれたと発表した。白河市はカタール、楢葉町はギリシャと交流し、東日本大震災後に支援を受けた両国に復興が進む姿を発信する。

 白河市は、カタールの被災地支援プロジェクト「カタールフレンド基金」から資金援助を受け、市内の運動施設の改修や整備事業を展開した。市は代表選手団の事前合宿受け入れを通じ、スポーツの振興や異文化交流を図る。

 楢葉町はギリシャから日赤を通じて義援金を受け、避難した町民の生活家電や支援物資に充てた。同町のJヴィレッジが聖火リレーの国内出発地だったことから聖火の縁を生かして交流を深めるほか、原発事故の教訓を選手に伝え、国際社会へ発信する。同町は広野、川俣両町とアルゼンチンのホストタウンも務める。

 県内では各国・地域の代表チームの事前合宿が行われる「ホストタウン」に9市町村が登録されている。

 震災の被災県を対象に要件が緩和された「復興『ありがとう』ホストタウン」は今回で11市町村となった。

 鈴木和夫白河市長は「白河市総合運動公園の整備に支援をいただいた感謝を伝える絶好の機会。相互の交流を深めたい」、松本幸英楢葉町長は「楢葉町は国内の聖火リレーのスタートの地。聖火の採火式が行われるギリシャとの交流を進めていきたい」と話した。

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