学石高卒・相沢晃が東京五輪代表内定 日本陸上1万、日本新V

 
【男子1万㍍決勝】27分18秒75の日本新記録でフィニッシュする相沢晃=大阪市ヤンマースタジアム長居

 東京五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権長距離種目は4日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、男子1万メートルで相沢晃(23)=旭化成、学法石川高卒=が27分18秒75の日本新記録で初優勝した。相沢は、東京五輪参加標準記録27分28秒00を上回り、東京五輪代表に内定した。

 日本選手権で東京五輪代表に内定する条件は、優勝した上で参加標準記録突破が必要だった。レースは序盤から日本記録ペースで推移。徐々に選手が脱落する中、相沢は先頭集団を維持した。残り1周で先頭に出ると、これまでの日本記録を10秒94更新する圧巻の走りを見せた。

 「自分の走りで見てくれる人に元気を与えられたらと思ってレースに臨んだ」と相沢。優勝と五輪代表という目標の達成を喜んだ。

 相沢は須賀川市出身。学法石川高から東洋大を経て今春、旭化成陸上部に入部した。新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛やけがで社会人デビューが遅れたが、デビュー戦となった10月の宮崎県長距離記録会で27分55秒76の自己ベストをマークしていた。

 県勢が男子1万メートルで優勝したのは、1962(昭和37)年の第48回大会の円谷幸吉(自衛隊体育、須賀川市出身)以来、58年ぶり。

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