「きっかけをくれた」 双葉出身・原さん、聖火リレー1日目

 
担当した区間を走り終え、次の走者に聖火を渡す原さん(左)(代表撮影)

 双葉町で生まれ育った原憲之さん(38)=千葉市=は楢葉町を走った。「(聖火リレーが)久しぶりに生まれた場所を見に行こうというきっかけをくれた」と、古里への思いを語った。

 地元の同級生たちが東日本大震災で大きな被害を受ける中、上京していた原さんはずっと被災していないことを負い目のように感じてきた。

 だから約20年ぶりに古里へ帰る勇気をもらいたい―との思いから聖火ランナーに応募した。

 実際に走ると、「吹奏楽部の大会などでよくここにきたな」と思い出に残っている風景が目の前に広がり、「涙がこみ上げてきた」という。「皆さんへの感謝を思い浮かべて走り抜いた」と話した。

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