なでしこジャパン・遠藤「私が勇気届ける番」 五輪代表に選出

 
「地元の期待に応えられるように頑張りたい」と東京五輪への意気込みを語る遠藤

 東京五輪のサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)のメンバーに選ばれた遠藤純(21)=日テレ東京V、白河市出身=は19日、オンライン取材に応じた。2012年ロンドン五輪決勝を現地で観戦した遠藤は「いつか自分も五輪の舞台に立ちたいと強く思っていた」と目標だった五輪代表に初めて選ばれた心境を語った。

 先月、21歳の誕生日を迎えた遠藤は父淳さん(56)から初めて手紙をもらったという。「JFAアカデミー福島に送り出した時の親の思いなど、自分の知らなかったことが書いてあった」と明かし「『家族がついているから好きなことを好きなだけやってほしい』と送り出してもらった。いろんな人の支えがあるけれど、一番は家族の支えがあってサッカーができている」と感謝の言葉を述べた。

 なでしこジャパンは、東日本大震災に見舞われた2011年にワールドカップ(W杯)初優勝を飾った。当時小学4年だった遠藤は、その活躍に勇気づけられたという。その上で「今度は自分がいろんな人に勇気や感動を届ける立ち場。頑張らないといけない」と五輪本番での活躍を誓った。

 左足強み生かすプレーを

 遠藤純の一問一答次の通り。

 ―県勢の五輪代表はアトランタ五輪の高倉麻子監督(福島市出身)以来だが。
 「いろんな人からお祝いの言葉をもらった。地元に帰ると声を掛けられることも多くなったので、期待に応えられるよう頑張りたい」

 ―2019年W杯の時は最年少の19歳。今回も最年少メンバーの一人だ。
 「以前は先輩に任せる部分が多かった。今回はメンバーが18人に絞られ、いろんな人たちの思いを背負っている。中心選手として活躍したい」

 ―どんなプレーを見せたいか。
 「他の選手を使う動きなどプレーの幅を広げてきた。強みは左足のクロスやロングシュート。ちょっとした変化を出せるようなプレーをしたい」

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