ソフト・日本「2連勝」 東京五輪、延長8回サヨナラ

 
【日本―メキシコ】延長8回裏タイブレーク1死三塁、渥美〈12〉の内野安打でサヨナラ勝ちし喜び合う日本=22日、あづま球場

 新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪は23日午後8時から東京・国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕する。22日にあづま球場(福島市)でソフトボールの1次リーグ第2戦が行われ、日本はメキシコと対戦、延長8回タイブレークの末3―2で勝って開幕2連勝とした。日本は24日、横浜スタジアムでイタリアと対戦する。

 サッカー男子の1次リーグも始まり、日本は1―0で南アフリカを下し白星発進。後半26分、久保建英(レアル・マドリード)が左足で強烈なシュートを放ち、均衡を破った。南アフリカ代表チームで新型コロナウイルスの陽性者が出て実施が危ぶまれたが、午後8時のキックオフの約2時間前に開催が決まった。

 ソフトボールは、22日が39歳の誕生日の上野由岐子(ビックカメラ高崎)が2試合続けて先発した。日本は2回、藤田倭(同)の本塁打で先制。1―1で迎えた5回裏1死二塁に我妻悠香(同)の適時打で勝ち越したが、7回に追い付かれた。試合は延長8回に突入。2番手後藤希友(トヨタ自動車)が2死満塁のピンチをしのぐと、直後の攻撃で1死三塁から渥美万奈(同)の内野安打で三走山田恵里(デンソー)が生還し、サヨナラ勝ちした。

 22日は式典の制作、演出を担当した小林賢太郎氏がホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を題材としたコントを巡って解任された。菅義偉首相は小林氏の問題に関し「言語道断だ。全く受け入れることはできない」と述べた。楽曲を手掛けた小山田圭吾氏に続いて主要メンバーが直前に退き、式典が前日になっても定まらない異常事態となったが、大会組織委員会は開会式を予定通り行う方向で準備を進めると発表した。

 組織委は、選手2人を含め大会関連で新たに12人の陽性者を確認したと発表した。1日以降の合計は87人。

 大会には207カ国・地域から約1万1000人の選手が参加予定。出発前や来日後の検査で陽性となり、欠場を余儀なくされるケースや濃厚接触者が試合当日まで出場可能か判明しない状況も生じており、競技が予定通りに進むかどうか見通せない。

 開会式に参加する大会関係者は950人程度に抑えられ、大会の名誉総裁を務められる天皇陛下のほか、菅首相、東京都の小池百合子知事らが出席予定。関係者によると、天皇陛下の開会宣言は開催を祝う趣旨の文言を回避する方向で調整が進んでいる。

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